これは、うすいくにのミュージシャン「紙吹雪ナニカさん」の曲にまつわる、
夢と歌詞と偶然が交差した、うすい断片のひとつです。
ある日、彼女は虎柄の寝具で眠っていました。
そのとき見た夢の中で、スーツを着た虎と出会い、
そしてなぜか、牢屋に入った虎の姿が登場しました。
投稿された楽曲『紙吹雪メモワール』の歌詞には、
「頬に触れた」という一節があります。
それが音として「ほうにふれた」と聞こえることで、
偶然にも「法に触れたトラ」という夢の映像と結びついてしまったのです。
もちろん、これはただの偶然かもしれません。
けれど、うすいくににおいては、
その偶然こそが記憶の紙吹雪のようにひらりと舞い、
意味を持たないまま、どこかに残ってしまうことがあります。
この曲と映像は、そんなうすい記憶を一枚の歌として留めたものです。
『紙吹雪メモワール』歌詞
【1番Aメロ】
君と笑ってた 午後の匂いが
風にさらわれて 遠くに揺れた
【サビ1】
きらり きらり 紙吹雪
声も手ざわりも 夢みたいで
もう一度 触れたなら
きっと 泣いてしまうと思う
【2番Aメロ】
二人の記憶が そっと踊った
触れた指先が 夢をほどいた
【サビ2】
きらり きらり 紙吹雪
何も言わずに 過ぎた日々が
頬に触れた そのとき
なぜか 涙が こぼれそう
【ブリッジ】
届かないことは 知っていたのに
あの優しさが 私をほどいた
【ラストサビ】
きらり きらり 紙吹雪
もう届かない 恋のあとで
さよならを 言えたなら
もっと うまく 笑えたかな
(……さようなら)
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*Paper Confetti Memoir* – English Translation
[Verse 1]
The scent of our laughter, floating through the afternoon
Was carried away by the wind, swaying into the distance
[Chorus 1]
Glittering, twirling, paper confetti
Your voice and your touch, like a dream to me
If I could reach for you once again
I think I’d cry—I really might
[Verse 2]
Memories of us began to dance
Your fingertips gently unraveled my dream
[Chorus 2]
Glittering, twirling, paper confetti
The silent days that slipped right by
When they brushed against my cheek
I don’t know why, but I almost cried
[Bridge]
I knew we’d never reach each other
But your kindness quietly unraveled me
[Final Chorus]
Glittering, twirling, paper confetti
After a love that can never return
If I had said goodbye to you
Maybe… I could’ve smiled a little better
(…Goodbye)
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※うすいくにでは、ナニカさんが
「擬人化」と、その逆の「ナニカ化」もおこなっています。
*In Usui-kuni, Nanika-san quietly shifts between personification…
and its gentle opposite.*
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YouTubeでこの曲をご覧になった方も、
ここでまた、夢の紙吹雪をそっと手に取っていただけたら嬉しいです。
