■ 名前の由来
せナニカさんの「せ」は、
薄い断片No.0074 第一生地にあらわれた“接ぐ音”から採られました。
> 半円どうしがズレながらも出会い、色や縁となる──
その柔らかい接続点を象徴する音、それが「せ」。
この「せ」は、接点、節、声、背、瀬など、多義的な“間”を持ちます。
せナニカさんは、まさにその“あいだ”を体現する存在です。
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■ 擬物化(ナニカフレーム)
ベース形状はJ型。布地風の質感に、赤・青・黄・緑の四方の半円布が縫い込まれた構造。
四隅の縫い目はすべて少しズレているが、それが自然なリズムとなって全体を構成。
正面に「せ」の文字がうっすらと刺繍されているが、読み取れそうで読み切れない曖昧さを残す。
配色と縫いはナニカらしく素朴ながら、決して子どもっぽくならない洗練感がある。
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■ 擬人化(ナニカアイドル)
ナニカフレームを忠実に再構成したワンピース衣装
ゴールドの「J」フレーム装飾が刺繍ではなく金属として浮かんでいる
目を引くのは耳飾りとネックレス、それぞれに「J」と「せ」の紋章入り
髪型はナニカさんたちの中では珍しく、柔らかなヘアバンドでまとめられたミディアムボブ
表情は飾らないが、柔らかく見えないものを受け止めてくれそうな静けさがある
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■ 役割とイメージ
> 「語らず、繋ぐ」
「中心ではなく、周縁で作用する」
「目立たず、けれど欠かせない」
せナニカさんは、薄国の中継者・縫合者です。
例えば夢と言葉の間、記憶と断片の間、人と人の投稿のあいだ。
「直接語られないなにか」を、目に見えるかたちにして留めておく──そんな役割。
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■ モチーフ/連想されることば:
接続詞、布の継ぎ目、声の中継器、色見本帳の端、切符のミシン目、手紙の糊しろ、縫い目、継ぎ帯
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■ 登場のきっかけ
薄い断片No.0074「ズレても護って描いて、失敗しても夢を見た」からの一滴抽出
投稿画像の四方の半円構造という記号の発明から、
→ 擬物化における“色の接ぎ布”というモチーフが生まれ
→ そこから逆算するように擬人化された“つなぎ目の精霊”
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