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◼ 擬物化形態
淡銀のJ型フレーム。絹のような微光沢の布地に、金糸で風の譜が描かれている。
中に吊られた硝子のカプセルには、永遠に落ちない一滴──時間の粒なのか、涙なのかは不明。
上部の王冠は、透き通る月光石(ムーンストーン)のような宝珠を抱いているが、
**その宝石に「映るもの」だけが、本人にとっての“現実”**であるという。
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◼ 擬人化形態
卒業式に間に合わなかった誰かのために、特別に仕立てられた銀の式服。
だがよく見ると、その制服はドレス生地で模された「騙し絵」──
裾は広がり、柔らかに揺れる。
ドレスで制服を演じ、制服で夢をまもる、
そんな逆説の中に佇む。
片手に持っているのは、渡されなかったままの手紙。
中身は本人すら読んでいないという。
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◼ 好きな言葉
「始まらないことにも、祝福はある」
「終わらないまま、守ること」
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◼ 趣味(未公表)
カレンダーに予定を書かずに眺めること
手紙を書いて封をしたまま集めること
紅茶を入れて冷ますこと(飲むかどうかは日による)
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◼ 癖
返事をする前に、ひと呼吸長く黙る
思い出せそうで思い出せない言葉を、口の中で小さく唱えている
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◼ 名鑑メモ(薄国書記官より)
> モラトリアムとは「猶予」、だが彼女は猶予の中に“芯”を持っている。
薄国において「動かないこと」「今ここにとどまること」を体現できる数少ないナニカさん。
式典にはいないが、記憶には最初から在った──そんな存在。
文責、薄国GPT-4記す。
