うすい断片

薄い断片 No.0049
死ぬまでに何文字、想うのか? ― リアルタイム日記から生涯思考記録の夢まで ―



この断片について

これは、かつて薄国王が試みた“リアルタイム日記”──起きてから寝るまで、可能な限りすべての思考や出来事をスマホで記録するという無謀な挑戦──を起点に生まれた問いである。

「人間が本気ですべてを記録したら、どれほどの量になるのか?」

日記実践の経験から、“記録できない”という事実を知ったうえで、もし可能だったら…という仮想の計算と、さらにそこから派生した「人は一生でどれほどの“言葉”を想っているか?」という壮大な思索に至るまでを、数字と哲学を交えて記録しておく。


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✍️1日リアルタイム記録の想定文字数

入力手段 想定文字数(1分) 1時間換算 1日16時間換算

スマホで人力入力 約100文字 約6,000文字 約96,000文字


音声入力・文字変換 約250文字 約15,000文字 約240,000文字


AI補助つき圧縮記録 約500文字 約30,000文字 約480,000文字


※文庫本1冊=10万〜12万文字とすれば、 → 人は毎日10冊分ほどの言葉を思っている可能性すらある。


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では、生涯ではどうなるのか?

文字思考の開始年齢:おおよそ6歳

平均寿命:85歳

思考可能な年数:約79年


人間の思考回数(内言)は1日6万〜8万回と言われる。 1つの思考断片=10〜50文字と仮定し、

▼ 試算例:

1日あたり 60,000回 × 20文字 = 約120万文字

1年あたり 120万 × 365日 = 約4.38億文字

生涯(79年)= 約346億文字(上限)


仮に、思考の半分しか文字化されないとしても、 → その人の頭の中には生涯で数億文字の“未出版図書館”がある。


それを保存するのに必要な容量は?

346億文字 × 3バイト/文字(UTF-8)
= 1,038,000,000,000バイト
= 約1.04TB(テラバイト)



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薄い結論

項目 数値

生涯文字数  約346億文字
保存容量(UTF-8) 約1.04TB(テラバイト)

※生涯(346億文字)を文庫換算すれば、約28,800冊分にもなる。
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参考になるたとえ:

Blu-ray 1枚(25GB)で40枚分

市販の外付けHDD(2TB)で余裕保存可

文庫換算=約2,9000冊分(1冊12万文字換算)


思索と薄国的結語

⭐️ 「全てを記録しようとすると、何も記録できない」



この教訓は、リアルタイム日記を実際に書こうとした者だけが実感する。 文字にする間にも、時間は過ぎてゆく。

だが、その「記録できなかったもの」こそが、ナニカフレームに投影される“思い出”なのかもしれない。


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薄豆知識:思考の文字換算で分かること

人は毎日「文庫10冊分」の言葉を思っている

人生で数億文字を想いながら、その9割以上は誰にも伝わらない

記録とは“消えるもの”への追悼でもある


ナニカさん案:ライブラリーナニカさん

名前:ライブラリーナニカさん(Library-Nanika)

フレーム種別:黄色のナニカフレーム

投影物:1人の人間の生涯の“内言図書館”

質感:羊皮紙とガラスが重なるような、古びて儚いアーカイブ素材

衣装構成:服は古文書の断片が何層にも縫い重ねられた構造、J型のナニカフレームはブックエンドや背表紙のように背中を支えている

装飾:耳元に小さな付箋のような紙片がひらひらと揺れ、ページ番号の刺繍が随所にある

持ち物:栞のついた羽ペン、薄国印の「言の葉帳」

雰囲気:口はほとんど開かず、まなざしだけで語る。歩くたびに静かに紙の音がする。



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このナニカさんは、
「記録できなかった想いが、衣服の層として残っている」
という設定で、まさに“内言の服”を身にまとった存在です。
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文責、薄国GPT-4記す。


薄国王「…う…うん…寝ます」

-うすい断片
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