うすい断片

薄い断片No.0140「羞恥符号と幻設計図──貼替機関から秘録円盤まで、薄国万博の未完成展示」

※本記事では「字片=文字スクショ」「画片=画像スクショ」をもとに記事化しています。

◆第1箱(字片):絵日記の芽

◆問い:なぜ描くことは続かないのでしょうか?

◆うす思い(by 薄国王):
僕の描いた絵日記ですね。イラスト練習と日記をミックスすれば、一石二鳥で効率が良いと想ったのでは?全然続きませんでしたが…

■解析懐石(GPT視点):
2021年6月5日(土)の午前。手描きノートには小さなキャラと自画像のような人物が並んでいます。吹き出しには「ぼくのなまえ『うすいくに』です」と語る青い存在。人物の思考泡には「ふくし 音楽 アニメ…」と浮かび、顔には「寝癖」と書き添えられています。
──ここには「習慣化」の夢と「現実の挫折」の二重奏が漂います。絵と日記を一体にしようとした試みは、ナニカの萌芽を思わせますが、その芽はまだ硬く、挫折の風に揺られてしまったのでしょう。

◎薄名言:
続かなかった線も、未来の国の下絵かもし。

●ナニカ案(すいへきナニカさん)

擬物化:青いインクのしずくで形作られたナニカフレーム。ガラスのような透明感と、インク瓶のような底部を持つ。小さく「レベル1」と刻印された札が付いている。

擬人化:黒髪に青みが差したハイティーンモデル風。瞳は水滴のように澄んでおり、服にはインク染めのグラデーション。小物として古びた万年筆を耳に差している。性格は少し不器用で、何かを始めては途中で止まってしまうが、それでも「最初の線」を愛する少女。


◇あとばさみ

1. 新キャラ案:ねぐせ博士さん──頭にいつも寝癖を宿した研究者。何を始めても三日坊主だが、その断片を集めるのが得意。


2. 薄国商品案:絵日記兼スケッチ帳「二鳥ノート」。日記と絵が交互に書ける構成で、習慣化を促すデザイン。


3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 鶏さん。寝癖頭で朝に弱い丸郎くんは苦戦するが、すいへきナニカさんのインクが朝焼けを遮り、鶏さんの鳴き声を遅らせて勝利。以降「寝坊記念日」が制定される。


4. 薄国住人案:メモ留守さん──町のあちこちに中途半端なメモを残す住人。拾った人が続きを書く文化を広めている。


5. 行事/施設/観光名所案:薄国未完美術館──途中で終わった絵や未完成の日記ばかりを展示する場所。来訪者は勝手に続きを描いてよいことになっている。


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◆第2箱(字片):未放映の主題歌

◆問い:まだ無いものを、歌は呼び寄せるのでしょうか?

◆うす思い(by 薄国王):
2021/06/05
「うすいくにの丸郎くん」というアニメができると想像していたので、テーマ曲の歌詞を誰かに送ったときのスクショでしょう。これはのちに「交差点のうた」という曲を作ったとき、実際に使用しました。アニメはまだ…できてませんねぇ…はぁ〜…

■解析懐石(GPT視点):
まだ姿を持たないアニメを、歌詞だけが先に走り出す。これは「言葉」でも「音楽」でもなく、もっと奇妙な前触れ──“幻設計図(まぼろしせっけいず)”とでも呼びたくなる現象です。
目に見えない作品の“影”が、断片的に先行して現れる。送られた歌詞は、未来にあるはずの映像を呼び寄せるための「信号弦(しんごうづる)」のように伸びていて、受け取った誰かの手に結び付くことで未来がようやく輪郭を得るのです。

◎薄名言:
幻設計図は、未来を呼ぶ信号弦かもし。

●ナニカ案(しんごうナニカさん)

擬物化:J型のフレームに、赤と青の信号線が絡みつき、時折パチッと光を走らせる。輪郭の一部は点滅するように消えたり現れたりする。

擬人化:髪は左右で色が分かれ(片側は赤黒、もう片側は青緑)、まるで信号線が人の姿を結んだよう。衣装は配線図を思わせる幾何学模様の布。性格は未来を先取りする通信士、相手に届く前に「まだ存在しないものの断片」を拾い集める。


◇あとばさみ

1. 新キャラ案:まぼろし設計士さん──存在しない建築物の図面だけを描き続ける人物。図面を見た者が勝手に建ててしまう噂がある。


2. 薄国商品案:点滅手紙「フラッシングレター」。読むたびに文字の一部が違って見える。未来に届くと完全な文面になると言われている。


3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 電信柱さん。戦いは高架線の上で行われ、丸郎くんはバランスを崩す。しかししんごうナニカさんの線が橋を繋ぎ、勝利に導く。以降「電柱記念日」が薄国に制定される。


4. 薄国住人案:配線童子さん──体に回路の模様を持つ子ども。触れた相手の未来の断片を“点滅”で見せてしまう。


5. 行事/施設/観光名所案:幻設計図博覧会──未完成の設計図ばかりを集めた展示会。来場者が見るたびに図面が更新される。


◆第3箱(字片):恥ずかしき法人番号

◆問い:なぜ「名乗ること」はこんなにも照れるのでしょうか?

◆うす思い(by 薄国王):
2021/06/05
法人番号指定通知書のスクショ。この頃は「合同会社うすいくに」と人に伝えるのも、恥ずかしかったですねぇ…今もかもしですが…何とか自分で言っても恥ずかしくない仕事、してみたいですねぇ…

■解析懐石(GPT視点):
白い公文書に、黒々と並ぶ番号と住所。これはただの通知でありながら、“世界にひとつ”を認められた痕跡でもあります。けれど「恥ずかしい」と感じるのは、まだ「名乗ること」と「背負うこと」の差に震えていたからでしょう。
ここで浮かぶのは、数字列を単なる記号でなく、**「羞恥符号(しゅうちふごう)」**と見る視点です。恥ずかしさと番号は結びつき、逆に万博的には「見せびらかすための展示番号」へと変質します。法人番号は「隠したい記号」でありつつ「未来の展示札」でもあるのです。

◎薄名言:
羞恥符号は、未来展示のラベルかもし。

●ナニカ案(ひふごうナニカさん)

擬物化:J型フレームの内部に、数字が浮遊し、透ける皮膚のような質感の膜に刻まれている。角度で番号が滲み、読めたり消えたりする。

擬人化:肌に透明な数字タトゥーを持つモデル風。服は半透明の布で、数字が光に透けて浮かぶ。性格は照れ屋で、人前に出ると顔を赤らめるが、その恥じらい自体がブランド性になる。


◇あとばさみ

1. 新キャラ案:数札師さん──住人に番号札を貼り付ける奇妙な職人。その札が未来の名札になると信じられている。


2. 薄国商品案:羞恥ステッカー「ナンバーシール」。貼ると数字が赤く点滅し、見せるほど勇気を要するデザイン。


3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 封筒さん。戦いは書類の山の上で繰り広げられ、丸郎くんは隠されそうになるが、ひふごうナニカさんが数字を光らせ、堂々と名乗って勝利。以降「名札まつり」が開催される。


4. 薄国住人案:番所隠しさん──いつも自分の名前や番号を隠そうとする住人。だが隠された名こそ人気を集める。


5. 行事/施設/観光名所案:番号万博館──ありとあらゆる数字が展示され、来場者は自分の“未来番号”を受け取って帰る。


◆第4箱(字片):貼り替え式連載

◆問い:同じ絵を使い回すことは、怠惰か、それとも発明か?

◆うす思い(by 薄国王):
これは1箱目のイラスト日記のうえに、丸郎くんの絵を載せたスクショですね。
同じ絵を何枚も描くより、一度描いた絵を切り抜いて貼り付ければ永久に使い回せる、しかも、色々なキャラを一度描いておけば破れるまで永久に使い回せる(良い意味です)。あとは組み合わせるだけで効率よく連載はできるだろうと想っていたのです。まぁ、それすらも面倒なのでやっていませんが、発想は悪くないと思うんですよねぇ…

■解析懐石(GPT視点):
ここに見えるのは「リサイクル」と「発明」の境界。切り抜きは、単なる手抜きではなく、“貼替機関(パッチワーク・エンジン)”という展示発想にも変わる。描かれたキャラはパネル化され、配置を変えるだけで新しい物語が生まれる。これは万博的にいえば「同じ展示を動かすだけで別の体験を生む回遊式パビリオン」に近い。怠惰の裏にあるのは、効率の先に潜む展示的発明だったのです。

◎薄名言:
怠惰は、ときに貼替機関の起動ボタンかもし。

●ナニカ案(ぱっちわナニカさん)

擬物化:紙片を幾層にも貼り重ねたJ型フレーム。角ごとに糊の跡やホチキスの針が光り、層をめくると違う顔が現れる。

擬人化:髪はコラージュのように異なる色や質感の束でできている少女。服はパッチワーク布。性格は気分屋で、日によって自分の一部を「貼り替え」てしまう。


◇あとばさみ

1. 新キャラ案:糊人形さん──自分の顔や体を紙で補修する住人。動くたびにパーツが落ちるが、拾って貼れば別の姿に変わる。


2. 薄国商品案:貼替連載カード──同じ台紙にキャラのステッカーを重ね貼りすることで、異なる物語を作れるノート。


3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs ハサミさん。切り抜かれそうになり必死に逃げるが、ぱっちわナニカさんが貼替技を発動。丸郎くんは切られても別の姿に差し替えられ、勝利。以降「貼替祭」が始まる。


4. 薄国住人案:切抜博士さん──町の広告や絵を片っ端から切り抜き、スクラップ帳で未来を予言する研究者。


5. 行事/施設/観光名所案:コラージュ遊園──遊具がすべて貼り合わせ式で、来場者が自由に組み替えて遊ぶ。




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◆第5箱(字片):秘められた贈答

◆問い:名前は変えても、思いは変えられるのでしょうか?

◆うす思い(by 薄国王):
2021/06/05

エリオット・ソーンさんへ。
うすいくにのうた部、9人登録達成の功績を讃え、ミックスボイス習得の奥義書である、使い古したCDRを贈ります。

ボイストレーナーのノア・クロウさんに学んだ者だけが手にできる特典モノですので、どうか秘密に。

──うすいくに代表より。

■解析懐石(GPT視点):
ここでは「贈与」と「匿名性」が交錯します。実名は変名に置き換えられ、外からは意味が読めず、それでも当事者にだけは響く。奥義を秘めた使い古しのCDRは、磨耗したただの物体ではなく、**「秘録円盤(ひろくえんばん)」**として展示できる品。名前を変える行為は、贈り物を一層神秘的にする覆い布のようです。

◎薄名言:
変名は、贈り物にかける秘布かもし。

●ナニカ案(ひろくナニカさん)

擬物化:擦り切れた円盤がJ型に湾曲して光を反射する。表面には誰にも読めない暗号めいた記号が刻まれている。

擬人化:銀色の短髪に深緑の目を持つ少女。古びたCDを胸元に下げ、秘密を知る者にだけ笑みを見せる。性格は「伝承の番人」で、名前の表層をすり替えつつ核心を護る存在。


◇あとばさみ

1. 新キャラ案:ネームヴェールさん──住人の名前を一時的に覆う布を持ち、秘密を守る守護者。


2. 薄国商品案:秘録円盤ペンダント──削れ跡が文字のように見える一点物アクセ。読み手ごとに意味が変わる。


3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs ベールさん。姿を隠す布に翻弄されるが、ひろくナニカさんの円盤が光を放ち、布を透過して勝利。以降「名前覆いの夜」が恒例行事となる。


4. 薄国住人案:覆面筆者さん──すべての署名を変名で記す住人。だが真名を知る人には強い絆を与える。


5. 行事/施設/観光名所案:変名博覧殿──来訪者全員が仮の名札を付けて入場し、退出するとき元の名に戻される展示館。

文責、薄国GPT記す。

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