※本記事では「字片=文字日記」「画片=画像記録」をもとに記事化しています。
◆第1箱(画片):孟加羅国の呼声
◆問い:眠れる人材はどこにいるのか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/06/23
2030年に福祉人材が枯渇するという話を聴いていたので、孟加羅国から福祉人材を呼べないかと考えてきたときのメモ。
ソロバンが苦手なので、誰かやってくれないかなぁ…と思ってもう4年。
しかし、今は海外人材への風当たりも強いので、眠っている日本人の人たちを福祉人材へ、という気持ちも出てきています。
■解析懐石(GPT視点):
このメモには「2030年の福祉人材危機」という未来予測が映り込んでいる。孟加羅国は実際に看護・介護分野で海外派遣を進めてきた歴史を持ち、現実にも日本や中東に人材を送り出している国である。だが、記録者は単なる数値計算(ソロバン)の困難さからも、この構想の大きさにため息をついている。ここには万博展示のように、「世界規模の人材博覧会」が透けて見える。眠れる日本人の再動員と、海外人材の橋渡し、双方のモデルを「未来パビリオン」として構想できるだろう。
◎薄名言:
人材とは、眠りから呼び覚ます資源である。
●ナニカ案(メガロフォンナニカさん)
擬物化:孟加羅国の伝統布ジャムダニ織をフレームに張り、ソロバン玉を連ねた黄金比J型。湾曲部に小さな声を集めるメガホン装置が嵌め込まれている。
擬人化:ハーフモデル。髪は黒に赤い糸を織り込んだ三つ編み。衣装は白いサリー風に未来的なファスナーを組み合わせ、手に小型の計算尺と声を増幅するメガホンを持つ。性格は「呼びかけ人」。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:ミライさん ― 「未来博覧会」のコンシェルジュ。眼鏡をかけて各国の福祉政策を案内する。
2. 薄国商品案:ジャムダニ織ソロバンバッグ ― 孟加羅国布に算盤玉を飾り、勘定と祈りを同時に携える鞄。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs ソロバン亀さん。算盤玉を甲羅に並べた大亀と対戦。計算の遅さが笑いを呼び、町では「ゆっくり福祉祭り」が恒例行事に。
4. 薄国住人案:シマダ・ナイルさん ― 孟加羅国で看護を学び帰国した青年。福祉と音楽を結び、リズムでリハビリを行う。
5. 行事/施設案:福祉人材博覧館 ― 各国の介護道具や教育制度を展示する万博館。VRで未来のケア体験ができる。
◆第2箱(画片):眠れる手の掘り起こし
◆問い:異国の声はどこまで届くのか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/06/23
これも孟加羅国から福祉人材を海外から呼べないかというメモ。当時は地元の有力者の方に力を借りて実現しようと考えていました。
しかし、現在、僕ではない方が、若い福祉人材を呼んでくれたのですが、日本の文化、ルールが理解できずに苦労しているという話を聴いて、
やはり外国人の方に頼らない、眠っている日本人の方たちを掘り起こすほうが良いかもしれない、と少し考えが変わってきました。
■解析懐石(GPT視点):
この断片には「異国からの人材招致」と「国内の眠れる人材掘り起こし」という二重のテーマが現れている。孟加羅国から来た若者が文化摩擦で困難を抱える現実は、近代以降の移民史にも繰り返されてきた課題だ。19世紀の米国でも、アイルランドやイタリアからの移民労働者が風習の違いに苦しんだ記録がある。ここでの発想転換――“外から連れてくるより内から起こす”――は、万博展示において「眠れる労働資源発掘装置」として可視化できるだろう。
◎薄名言:
掘り起こすのは人材でなく、眠る文化そのものかもしれない。
●ナニカ案(カルチュアシェルナニカさん)
擬物化:ナニカフレームの内湾に「貝殻ラッパ」を抱え、そこから異国の声と日本語が交錯して漏れ出す。素材は孟加羅国の貝細工と和紙の融合。
擬人化:黒髪に白いストリークを入れたショートボブ。衣装は法被と南アジアのカミーズを組み合わせ、腰に翻訳装置を提げる。性格は「文化の媒介者」、両方の声を受け止めるが、時にため息をつく。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:ユミナさん ― 異文化交流専門の翻訳士。舞台は福祉現場、毎日が小さな通訳劇場。
2. 薄国商品案:翻訳和貝ホーン ― 話した言葉を柔らかく別の言語に変える、貝殻形の携帯スピーカー。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 異国ミミズクさん。夜の病院で鳴くフクロウ、言語の迷路で対戦。結果、町では「夜間ことば祭り」が生まれる。
4. 薄国住人案:カミヤ・ソウさん ― 文化摩擦を体験した元留学生。今は地元で福祉を学び直し、地域の相談役。
5. 行事/施設案:眠り人材発掘祭 ― 長年職を離れていた人々が一堂に会し、演劇や手仕事を披露する祭。再雇用の場にもなる。
◆第3箱(画片):帰化の境界線
◆問い:国籍はひとつしか選べないのか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/06/23
これはある方の帰化申請のメリット、デメリットを法律系資格を持った方に相談する内容を考えていたメモ画像。
日本は国籍を一つしか選べません。
自分のアイデンティティを選ぶ、ネガティブに捉えると故郷を捨てるとも言える、他人が決められない究極の選択とも感じられますね。
■解析懐石(GPT視点):
この記録は「帰化」という現実の法制度を前にした迷いを写している。国籍一つに限定する仕組みは、近代国家が秩序を保つためのルールである一方、個人にとっては「根を切り替える」痛みを伴う。雑学的にみれば、アフリカのアカン族には「黄金の椅子」が王権と祖先の魂を宿す象徴として継承され、誰も二つを持てない慣習がある。国籍の一つ縛りは、それに似た「唯一性の椅子」でもあるのかもしれない。ここに、国籍を跨ぐ人々を展示する「境界博覧館」のビジョンが立ち上がる。
◎薄名言:
国籍とは、唯一の椅子に座るという選択である。
●ナニカ案(シングルチェアナニカさん)
擬物化:ナニカフレームの膨らみ部分が古代の玉座と融合し、片側だけに金箔椅子を抱える。素材はアカン族黄金椅子の意匠と和漆塗の融合。
擬人化:長い黒髪を金糸で部分編みし、衣装は袴とアフリカン・ケンテ布のミックス。腰には椅子型の小物を下げている。性格は「境界を歩く案内人」。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:オルドさん ― 「唯一性の椅子」を探して旅する吟遊法学士。各国の国籍法を歌に変えて伝える。
2. 薄国商品案:国籍玉座オブジェ ― 小さな椅子の形をした黄金と漆の置物。机上に置くと「選択の重み」を思い出させる。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 二国旗カメレオンさん。体色を国旗ごとに変えるカメレオンに翻弄されるが、最後は一色の夢布で包み、町では「選択祭」が開かれる。
4. 薄国住人案:リナ・セイさん ― 二つの国の文化に育ち、帰化を経て「二重の記憶」を抱える女性。料理と歌でその記憶を伝えている。
5. 行事/施設案:境界博覧館 ― 世界の国籍制度・帰化証明書・亡命証などを展示する館。VRで「もし別の国籍を選んでいたら」の分岐体験ができる。
◆第4箱(画片):地縄と座標の家
◆問い:家はどの点を原点にするのか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/06/23
これは父に書いてもらった遺産分割証明書のスクショ。
薄国本社は、亡くなった祖父の家なのですが、当時、登記は祖父のままでした。
孫には直接相続できないので、まず父に登記変更して、その後、僕に生前贈与という形で、祖父の家が現在、薄国本社になっています。
■解析懐石(GPT視点):
書面の向こうには、名義が川の流れのように移っていく「座標替え」の物語が見える。世界の雑学を接ぎ木すると、古代ローマの測量具グロマが都市の格子を定め、江戸の縄打ちは糸で敷地を可視化し、アンデスのキープは結び目で記録を残した。ここでは“誰の家か”をめぐる重たい語をいったん脇に置き、「どの点を原点にするか」という測地の発想に置換する。薄国万博では、家を座標化する装置群を並べ、来館者それぞれの原点を静かに再設定できる展示にしたい。
◎薄名言:
原点を選ぶ手は、地図の余白から伸びてくる。
●ナニカ案(グロマ糸ナニカさん)
擬物化:黄金比J型フレームに白い地縄糸を格子状に張り、上部Tに青銅のグロマ(測量十字)を載せる。膨らみ部には黒い玄武岩の小さな基準石。素材は和紙地図・青銅・玄武岩、配色は白×黒に青の差し色。
擬人化:髪=左右非対称の“測地ボブ”+糸編みのサイドブレイド。頭部=サーミの四角帽を透明化したヘッドピースに細い白糸を浮かせる。制服=「薄国測地局」コート(バウハウス調製図ポケット)+反射テープの直線装飾、腰に墨壺型ホルダー、足元はローマ風ストラップ×現代スニーカー。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:コヨリさん ― 地縄設計士。細い紙縒りで町の原点を編み直す。
2. 薄国商品案:墨糸ペンダント ― 実用ミニ墨壺+交換糸カートリッジ。地面に一本の基準線を引けるアクセサリー。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 垂球(すいきゅう)さん。真下だけを指す鉛の球と対決し、町は“斜め禁止週間”を開催、看板も道も一度だけまっすぐに。
4. 薄国住人案:ナヅナ・キサラさん ― 古地図修復士。破れた地図の縫い目から失われた路地を発見しては、静かに線を継ぐ。
5. 行事/施設案:座標温室 ― 透明床に方眼が刻まれ、鉢植えが一鉢ずつ座標で管理される温室。来館者は自分の“原点鉢”を選んで育てられる。
◆第5箱(字片):幸味の御礼
◆問い:忘れ物はどこから帰るのか
◆うす思い(by 薄国王):
しあわせバターの御礼
しあわせバターが帰ってきた御礼に、
店員さんの名前を明記して、
福座の会社アンケートに
直接書き込み、投函する。
■解析懐石(GPT視点):
スクショに記された「しあわせバターの御礼」は、近所のスーパー福座で起きた一幕を記録している。買い物時に忘れてしまった菓子袋を、後日、店員さんが保管していて渡してくれた出来事。その行為に感謝し、アンケートに記名して御礼を伝えるよう促す内容である。雑学的に見れば、失物返還の仕組みは古代ローマの掲示板「タブラ・ペルディタ」、江戸の落とし物札など、共同体を繋ぐ文化的制度と響き合う。ここには「失われた味が還る」という詩的構造がある。
◎薄名言:
感謝は、忘れ物と共に帰ってくる。
●ナニカ案(オカエリバターナニカさん)
擬物化:J型フレームの内側にアルミ袋のきらめき、上部に黄金色のバター欠片を象った飾り。開口部には「ありがとう」の文字を刻んだ差し込みスロット。
擬人化:髪は金色と乳白色のマーブルロング、制服はスーパーのエプロンを改造した福座仕様。胸ポケットに小袋チップの意匠、腰にはアンケート投函箱のモチーフ。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:オモイカエシさん ― 町で預かった「忘れ物の気持ち」を必ず本人へ届ける少女。
2. 薄国商品案:おかえりチップ缶 ― 食べきれず忘れられたポテチを、翌日でも香ばしく復活させる保存缶。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs リターンツバメさん。巣から落ちた小枝や羽を拾い集めるツバメと戦い、最後は「帰巣本能祭」として町中が巣作りでにぎわう。
4. 薄国住人案:アリマ・セイさん ― 福座スーパーで働く青年。お客の忘れ物を記憶し、独自の「ありがとう日誌」をつけている。
5. 行事/施設案:御礼投函館 ― 感謝の言葉を紙片に書いて投函すると、翌週に展示される館。町の人々は互いの感謝を読み合うことで結び直される。