※薄い日記と画像をもとに、AIと創作しています。
◆第1箱:甥とアコギ保険
◆問い:
誰のためにギターを作り、誰のために甥っ子を残そうとするのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/19
アコギ部でアコギ作る
弾くのは若者に任せて、厄年の中年はアコギ作りましょう。
丸郎くんは妹の子、甥っ子
妹の子供なので、大事です。
⚠職人気質なので、
仕事中は離れてください
---
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
中年の自分はステージに立つよりも、裏方としてアコースティックギターを作る側に回ろうとしています。弾く役は若い仲間に任せ、自分は「薄国アコギ部」というサブチャンネルや工房的な場を思い描きながら、甥っ子ポジションの丸郎くんを大事な存在として掲げています。
2. 椀物(背景)
薄国のロゴやキャラクターを描く薄国絵師のマリアナさん(妹)は、現実の子どもではなく、ジャコウネコモデルの丸郎くんを生み出しました。兄弟に実子がいないからこそ、このキャラクターを「仮想の孫・甥」として家族系譜に迎え入れる発想が生まれています。さらに、学生時代のバンド仲間であり、ギターの名手でもある同級生がYouTubeでアコギを弾いてくれていることもあり、「弾き手」と「作り手」と「キャラクター」の三角形で薄国を鳴らしたい気配があります。
3. 向付(核心キーワード)
ここで浮かび上がる核心は、「血のつながりの代わりに、音とキャラクターで系譜を紡ぐ」という考え方です。実子がいないことへの不安を、丸郎くんという創作上の甥っ子と、アコギという具体的な工芸品が、そっと支える保険のような役割を果たしているのかもしれません。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
ギター作りは、世界各地で「家業」や「家系」と結びついてきました。スペインのグラナダや日本のギター工房では、親方から弟子へと木材の選び方やブレーシングの組み方が受け継がれ、一本一本に家族の名が刻まれます。表板のスプルースを指で弾き、共鳴の長さで木の状態を見極める方法など、音響工学と職人感覚が重なった技法も多いです。薄国アコギ部も、そうした「家名の代わりに世界観を刻む工房」として夢見られているように感じます。
5. 煮物(思想・哲学・福祉性)
「弾くのは若者に任せて」という一文には、世代交代を見守るまなざしと、ステージから一歩退きながらも場づくりに関わり続けたい願いが見えます。福祉の現場で誰かを支える仕事をしてきた経験が、ここでは「演者を支える楽器作り」へと形を変え、若者の表現を支える裏方として生き直す道を照らしているのかもしれません。
6. 八寸(雑学博覧会性)
アコースティックギターの内部には、「Xブレーシング」と呼ばれる力木の構造があります。19世紀にアメリカのギターメーカーが確立したこの構造は、表板の耐久性と音量のバランスを高めるために考案されました。中を覗くと、表からは見えない木の梁が、音の骨組みのように交差しています。薄国アコギ部の発想も、表には丸郎くんというキャラクター、裏には兄弟や友人の関係という見えない梁が交差して、一本の物語的なギターを支えている構造に近いでしょう。
7. 香の物+水物(余白)
丸郎くんが仕事中に近づくと、職人気質の中年は集中力を乱されてしまうのでしょう。けれど、作業台の端に小さなシールやフィギュアとして佇む丸郎くんは、木くずの匂いとニスの光の中で、静かな励まし役になっているはずです。ギターの完成を待つ甥っ子の気配が、今日も工房の隅で小さく笑っているのかもしれません。
---
◎薄名言
血筋のかわりに、音とキャラクターで家系図を描き直してもいいのかもしれません。
---
●ナニカ案(擬物化→擬人化|連動仕様)
擬物化ナニカさん:
名前:アコギ工房マルネックナニカさん
素材:
北欧産のシトカスプルースの表板
スペインのシダーネック
古い校舎の床板をリメイクした指板材
ジャコウネコの足跡を象った真珠母貝インレイ
色:
深いチャコールブラウンの木地
ミルクティー色のサテン仕上げ
差し色として、丸郎くんの目のようなトリコロールのロゼッタ装飾
構造:
黄金比J型のフレームが、ギター胴の内側でXブレーシングと交差し、サウンドホールの縁にJ型の窓が切り取られています。Jの内湾には、小さな甥っ子用の指掛けが彫り込まれ、撫でるとわずかに共鳴する仕掛けです。
商品性小物:
壁に掛けられる「薄国アコギフレーム」として販売可能な一点物。J型部分がスタンドになり、実際のアコギを乗せると共鳴板として軽く鳴るインテリア兼スタンドです。
擬人化ナニカさん:
名前:マルネック・トリコロールさん
年齢・立ち位置:
ハイティーンの薄国ギターモデル。薄国アコギ部の広告塔であり、工房で作られた一本一本のギターを抱えてポスターに映るタレントです。
外見・髪型:
やや長めのウェーブヘアを三色の細いリボンで編み込み、耳のあたりでアシンメトリーな三つ編みにまとめています。リボンの色はロゴ由来のトリコロール。髪の一部だけ、木目のようなハイライトが入っていて、光を受けるとギターの表板のように艶が出ます。
服飾:
上半身は、19世紀の職人エプロンをベースにしたノースリーブのレザートップス。胸元にはJ型のステッチ。下半身は、現代のステージ衣装風にスリット入りのロングスカートで、裾にはギター内部のブレーシング図が刺繍されています。
小物:
片手にはアコギフレーム型のスタンド、もう片手には細い木工用鉋をモチーフにしたシルバーブレスレット。足元は、木くずが舞う工房でも歩きやすいレースアップブーツで、ソールの側面に丸郎くんの足跡がエンボスされています。
広告塔モード:
明るい工房スタジオで、完成したアコギを軽く抱えながら、カメラ目線で微笑んでいます。背景の壁一面にはJ型フレームの影が柔らかく落ち、「弾く人も作る人も、みんな薄国メンバー」というキャッチコピーとともに、雑誌表紙やポスターにそのまま使える構図です。
---
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
「フレット職人のオルドさん」
丸郎くんのギターのフレットだけを専門に打つ、寡黙な年長職人。一本の指板に24本の金属線を打つたび、心の中で丸郎くんの将来のライブ本数をカウントしているという噂があります。
2. 薄国商品案
「甥っ子用アコギメジャー」
丸郎くんのシルエットが描かれた巻き尺で、ギターの弦高やスケールを測れる道具です。普通のメジャーとしても使えますが、裏面には「今日の甥っ子メモ」欄があり、誰に何本ギターを渡したか書き残せます。
3. 丸郎くん干支バトル案
対戦相手:「アコギ部の木くずさん」
薄国の干支を決める年、丸郎くんはアコギ部の床に山積みになった木くずさんと対戦します。バトルといっても、どちらがより美しい木目の香りを放てるかを競う静かな勝負です。最終的に、木くずさんはニスの匂いに負けてしまい、今年の干支は丸郎くん側になりますが、その年の薄国内では、木工の端材を使った小さな玩具づくりが流行する、というオチが付くのかもしれません。
4. 薄国住人案
「弦巻き係のシノブさん」
薄国カフェの片隅で、ひたすらギター弦を巻き直している住人。話しかけると、世界各地のギター弦の材質や歴史を延々と教えてくれる雑学王で、丸郎くんからは「先生」と呼ばれています。
5. 薄物語案(丸郎くん映画タイトル風+概要)
タイトル:『丸郎くんとJフレーム工房』
概要:
ライブから少し距離を置いた中年世代が、薄国の片隅に小さなアコギ工房を開きます。そこへ、甥っ子ポジションの丸郎くんが遊びに来て、一本のギターが完成するまでを見守る物語です。途中で、木材の産地や職人の歴史、ギターの内部構造がさりげなく紹介されながら、最後には完成した一本が若い演奏者の手に渡り、丸郎くんが嬉しそうにその音に耳を傾けるラストシーンで幕を閉じる予定です。
◆第2箱:うす氷万博勧誘
◆問い:
心の濁りさえも、かき氷機にかけて冷やせるのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/19
うすい氷 たたき売り
濁っても澱んでも、
何が起きても、諦めず、
綺麗な水を流し続ける…
それが、それだけが
透明な心を磨く正直一途。
エセではない、
モンテーニュ先生のエセー。
だから皆さん、ピュアな瞳、
潤んだ恋心、綺麗なお金で、
老若男女、
万国博覧会、
うすいくにの
製氷機買ってください。
「相当汚い商売やな!?」
---
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
うすい氷をたたき売る呼び込み文句として、水の清らかさと心の透明さを重ねながら、最後は自虐的に「相当汚い商売やな!?」とオチをつけています。モンテーニュ先生のエッセイと、うすいくに製氷機の宣伝が同じ文章の中で並び、哲学と商売がかき氷のシロップのように混ざっている様子が見えてくる気がします。
2. 椀物(背景)
当時はモンテーニュ先生のエッセイを読んでいて、「万物の源は水」と語ったタレスさんの思想とも頭の中で混ざっていたのだと思われます。水が濁っても澱んでも、諦めずに清水を流し続けるというイメージは、現実の生活でどれだけ嫌なことやトラブルがあっても、心のどこかで透明さを守りたいという願いと重なっているのかもしれません。その願いを、薄国かき氷という遊び心のある商品として売り出そうとした日記でしょう。
3. 向付(核心キーワード)
ここでの核心は、「透明さ」と「商売っ気」のねじれです。清らかな水とピュアな瞳を語りながら、最後には「綺麗なお金で」「製氷機買ってください」としっかりお金の話もしています。理想や倫理を語りつつ、それをきちんと商品や収入にもつなげたいという、薄国のビジネス観が垣間見える場面だといえるかもしれません。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
モンテーニュ先生は16世紀のフランスで、『エッセイ』という形式そのものを生み出した人物として知られています。自分自身の経験や感情を素材にしながら、世の中を考える書き方は、まさに薄い日記スクショから薄い断片を生み出す方法と共鳴しています。そして「水」を万物の原理と見なしたタレスさんの考えは、現代では水循環や水資源の科学的理解と重ねて読み直されることもあります。さらに、実際の万国博覧会では、19世紀から20世紀にかけて、人工製氷機や冷蔵技術の展示が、人々に未来の生活像を示す象徴的な発明として扱われてきました。
5. 煮物(思想・哲学・福祉性)
濁っても澱んでも、なお清水を流し続けるというイメージは、人間関係や仕事で心が傷ついても、できる限り誠実さを手放さない態度を示しているように思えます。その意志が、福祉やケアの感覚とも通じているのかもしれません。一方で、自分の透明さを売り物にしてしまうことへの照れや後ろめたさが、「相当汚い商売やな!?」というセルフツッコミになって表れています。この矛盾を笑い飛ばすことで、心のバランスを取ろうとしているのかもしれません。
6. 八寸(雑学博覧会性)
19世紀後半の欧州では、氷はぜいたく品でした。アメリカでは天然の湖で切り出した氷を大量に輸出し、その後、アンモニアを用いた圧縮冷凍機の発明によって、人工的に氷を作る技術が広まりました。日本でも、明治期の博覧会や見世物小屋で「かき氷」が近代的な娯楽として広がっていったと言われています。氷は単なる冷たい食べ物ではなく、「新しい技術」と「夏の喜び」が合体した象徴でもありました。薄国製氷機も、その系譜の延長線上にある架空の発明品として立ち上がっているように感じます。
7. 香の物+水物(余白)
万国博覧会の会場で、うすい氷を山のように盛り上げた屋台が一つだけ静かに光っている情景が浮かびます。モンテーニュ先生の顔をした氷シロップのボトルや、タレスさんを模した水差しが並び、売り子は「心が濁っても、一杯目はサービスです」と小さく笑っているのかもしれません。その横で、「相当汚い商売やな!?」と自分で自分に突っ込みながら、今日も氷を削り続けている姿が、どこか愛おしく感じられます。
---
◎薄名言
透明さを守りたければ、ときどき自分の商売っ気にもツッコミを入れておくと安心かもしれません。
---
●ナニカ案(擬物化→擬人化|連動仕様)
擬物化ナニカさん:
名前:万博製氷ナニカさん
素材:
アルプスの氷河湖を模した半透明ガラス
明治期の製氷機を参考にした真空筒の金属フレーム
万国博覧会で使われた万国旗をリサイクルした布テクスチャー
現代の浄水フィルター技術を象徴する多層セラミック
色:
うすい水色
スモーキーなグレーシルバー
差し色として、万博旗を思わせる深い藍色
構造:
黄金比J型のフレームが、製氷機の内部配管として立ち上がり、Jの内湾を清水がゆっくりと流れ落ちます。上部には小さな氷のキューブが連なっており、J型のカーブに沿って一粒ずつ落ちてくる仕掛けです。フレーム表面には、モンテーニュ先生の短いフレーズと、タレスさんの水に関する言葉が、うっすらと刻印されています。
商品性小物:
「うすい氷テーブルファウンテン」として実在可能な卓上製氷機。小さな氷がJ型の水路を流れ落ち、最後に一口サイズの氷としてグラスに落ちる構造で、インテリアと冷却の両方を担う家電です。
擬人化ナニカさん:
名前:アイセ・モントールさん
年齢・立ち位置:
ハイティーンの薄国かき氷アンバサダー。薄国万博パビリオン「うすい氷館」の広告塔として、ポスターや動画に登場するモデルです。
外見・髪型:
透明感のある肌に、淡い水色と銀色のグラデーションヘア。髪は肩より少し下でカットし、片側だけ細かいウェーブを入れて、もう片側はストレートのままにした非対称スタイルです。前髪の一束だけが氷柱のように細く長く伸びていて、光を受けるとガラスのようにきらめきます。
服飾:
上半身は、19世紀の万博スタッフ制服を元にした立ち襟のジャケット風トップス。生地はマットな白に近いアイスグレーで、胸元にJ型のラインが縫い込まれています。下半身は、現代的な光沢のあるプリーツスカートで、裾には氷の結晶と万国旗の抽象模様が刺繍されています。
小物:
片手に小さな製氷機をミニチュア化したバッグ、もう片手には透明な計量カップ型のマイク。耳元には、氷滴を思わせるガラスイヤリングを装備しています。足元は、白いショートブーツで、ソールの側面にJ型の浅い刻みが入っています。
広告塔モード:
明るい会場ロビーで、製氷ナニカさんを模したテーブルファウンテンの横に立ち、「濁った一日も、まず一杯のうすい氷から。」というコピーとともに微笑んでいます。背景には、薄国万博のロゴと来場者のシルエットがぼんやり映り、雑誌の表紙や会場ポスターにそのまま使える構図です。
---
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
「タタキ売りのモン先生」
モンテーニュ先生そっくりの顔をした、うすいくに版ソフトキャラ。哲学書を片手に持ちながら、もう片手でかき氷のシロップを高く掲げ、「考えながら食べるのが一番うまいです」と静かに勧めてきます。
2. 薄国商品案
「うす氷エセーカップ」
外側にモン先生の短い名文が、内側にタレスさんの水の言葉が刻まれた耐熱ガラスカップです。冷たいかき氷にも、温かいお茶にも使える二重構造になっていて、飲み終わるころに文字が読めるようデザインされています。
3. 丸郎くん干支バトル案
対戦相手:「製氷機さん」
その年の干支候補として、丸郎くんはうすいくに製氷機さんと対戦します。バトル内容は「どちらがより多くの人の心を冷やしすぎずに、ちょうどよく潤わせられるか」という不思議な勝負です。最終的に、製氷機さんは冷やしすぎて一部のお客さんを震え上がらせてしまい、丸郎くんの勝ちになります。その年の薄国内では、「冷やしすぎない優しいサービス」が推奨され、かき氷には必ず温かいお茶がセットで出されるようになるオチがつきます。
4. 薄国住人案
「融け具合研究家のルミナさん」
かき氷がどのくらいの速度で融けるかを日々観察している住人です。氷の形やシロップの濃度、気温や会話の長さまで記録し、「いちばん幸せそうに食べ終える時間」を研究テーマにしています。薄国カフェでは、彼女のデータに基づいたベストタイミングでかき氷が提供されるそうです。
5. 薄物語案(丸郎くん映画タイトル風+概要)
タイトル:『丸郎くんと透明な万博通路』
概要:
うすいくに万国博覧会の会場で、丸郎くんは、床一面が氷でできた秘密の通路を見つけます。そこを歩くと、自分の心の濁りや澱みが少しずつ氷の中に吸い込まれていきます。通路の終点には、タタキ売りのモン先生とアイセ・モントールさんが立っていて、「透明さと商売は仲良くできるのか」という問いを、かき氷を食べながら一緒に考えることになります。最後には、丸郎くんが「少し汚いくらいの商売心も、薄国の味かもし」とつぶやき、会場全体が少しだけあたたかくなる終わり方をする予定です。
◆第3箱:解体椅子と職人憧憬
◆問い:
壊れた椅子をほどく手に、憧れてきた職人魂は宿るのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/19
グレイス・フロストさんの家は肉屋、
六里響さんの家も電気工事職人なので、
音楽は勿論、職人魂に憧れでした。
金属はウェストテイル福祉村へ
金属はリサイクル出来そう
---
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
薄国本社の片付けの日、長年使ってきたパイプ座椅子を解体しています。オレンジ色のカーペットの上に、背もたれと座面が外され、スポンジや布地が散らばり、足もとには金切りバサミが光っています。座椅子のフレームのそばには、小さな丸郎くんシールがちょこんと置かれ、「丸郎くんを探せ!」の遊びとして、この解体シーンも薄国アーカイブの一枚に加えられようとしています。取り外した金属部分は、ウェストテイル福祉村にリサイクルとして出す予定です。
2. 椀物(背景)
若い頃から、肉屋の家に生まれたロックスターや、電気工事の家に育ったギタリストに惹かれてきました。華やかな音楽そのものだけでなく、家業としての「手に職」を持つ家の匂いに、強い憧れがあったのでしょう。自分自身も、薄国本社という古い家屋を片付けながら、壊れた椅子を手工具だけで分解していくことで、どこかで職人の真似事をしているような気持ちになっていたのかもしれません。
3. 向付(核心キーワード)
この箱の芯にあるのは、「職人魂のリサイクル」という感覚です。尊敬してきたミュージシャンたちの家業が持つ手仕事の美学を、薄国本社の片付けや福祉施設への金属回収に重ねることで、自分の暮らしと憧れを同じラインの上に置いてみようとしているように見えます。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
金属リサイクルは、近代産業だけの話ではありません。日本でも江戸時代には、釘や鍋、農具などの鉄製品を買い集めて再生する「屑鉄商」が存在していました。鉄は一度溶かして成分を整えることで、何度も形を変えて使うことができ、現代の製鋼所でもスクラップの比率を高めることで環境負荷を下げる取り組みが進んでいます。また、ヨーロッパの椅子づくりでは、19世紀にミヒャエル・トーネットの曲木椅子が登場し、木と金属を組み合わせた軽量な椅子が大量生産されるようになりました。薄国本社のパイプ座椅子も、その流れの遠い子孫として、いま再び分解という形で歴史の次の段階へ向かおうとしているのかもしれません。
5. 煮物(思想・哲学・福祉性)
壊れた椅子をただ捨てるのではなく、金属と布とスポンジに分けていく行為には、「ものを最後まで看取る」という姿勢がにじんでいます。その金属をウェストテイル福祉村に託すことで、障害のある人たちの仕事や収入につながる小さな循環が生まれます。憧れてきた職人魂は、必ずしも名のある工房やステージだけに宿るわけではなく、こうした片付けやリサイクルの中にも、静かな形で移植されていくのかもしれません。
6. 八寸(雑学博覧会性)
日本の福祉作業所では、アルミ缶や鉄スクラップを回収し、分別・圧縮する仕事が全国各地で行われています。例えば、アルミ缶のリサイクルでは、新しく鉱石からアルミを作るのに比べて、必要なエネルギーをおよそ95%も節約できるとされています。小さな座椅子の金属フレームであっても、溶かされて新たな製品に生まれ変わることで、どこかで別の暮らしを支える部品になっていく可能性があります。薄国本社の一角から出た金属が、世界のどこかの手すりや机の脚になると想像すると、片付け作業が少しだけ壮大な物語に変わっていきます。
7. 香の物+水物(余白)
オレンジ色のカーペットの廊下は、即席の解体ラインのように見えます。片側に黒いスーツケース、もう片側に緑の収納ケース、真ん中にうつ伏せになった座椅子。作業が終わると、新しい落ち着いた色の座椅子が静かに置かれ、その肘掛けのそばには丸郎くんのシールがちょこんと居座ります。かつてのパイプ椅子の金属は、すでに別の旅に出る準備を始めていて、その場には「今日もひとつ、職人ごっこをやってみた」という、少し誇らしい余韻だけが残るのかもしれません。
---
◎薄名言
憧れてきた職人魂は、壊れた椅子をほどく手つきにも、そっと宿るのかもしれません。
---
●ナニカ案(擬物化→擬人化|連動仕様)
擬物化ナニカさん:
名前:リサイクル座椅子ナニカさん
素材:
解体されたパイプ椅子の黒い鋼管
祖父母の家に眠っていた和柄座布団の布地
ウェストテイル福祉村で圧縮された金属ブロックのテクスチャー
オレンジ色のカーペットの繊維を模した合成繊維パネル
色:
深い黒鉄色
焦げ茶のクッションカラー
差し色として、廊下のような温かいオレンジ
構造:
黄金比J型のフレームが、座椅子の骨格として床から立ち上がり、Jのカーブ部分がゆるやかな肘掛けになります。内湾には、金属リサイクルの流れを表す細い線が彫り込まれ、外側には和柄の布が巻きついています。背もたれの中央には、丸郎くんの小さなシルエットだけが刺繍され、座る人を静かに見守ります。
商品性小物:
「薄国リサイクル座椅子フレームキット」として実在可能な商品。不要になったパイプ椅子のフレームをJ型テンプレートに沿って曲げ直し、新しいクッションを載せることで、家の中に一脚だけの“再生座椅子”を作れるDIYキットです。
擬人化ナニカさん:
名前:レナ・パイプフィールドさん
年齢・立ち位置:
ハイティーンの薄国リサイクル工房アンバサダー。薄国本社の片付けプロジェクトと福祉村の金属回収をつなぐ広告塔タレントで、ライブハウスではステージスタッフとしても働いています。
外見・髪型:
7.2頭身ほどのバランスで、落ち着いた雰囲気を持つモデル。髪はダークブラウンをベースに、ところどころに黒鉄色のメッシュが入っていて、後ろでゆるいポニーテールにまとめています。前髪は少し長めで、作業中に邪魔にならないよう斜めに流して留めています。
服飾:
上半身は、作業着とライブスタッフTシャツをミックスしたようなトップス。スモーキーな茶色のシャツに、胸元だけ黒いパイプのラインが走り、背中にはJ型のステッチが入っています。下半身は、オレンジがかったワークパンツで、膝の部分だけ古い和柄布で補修しているようなデザインです。
小物:
片手には折り畳み式の金属カッターをモチーフにしたブレスレット、もう片手には小さな金属スクラップを詰めた透明ペンダント。足元は黒いローカットブーツで、ソールに丸郎くんの足跡マークが刻まれています。
広告塔モード:
薄国本社の廊下を背景に、解体前と解体後の座椅子の間に立ち、カメラに向かってやわらかく微笑んでいます。ポスターのコピーは「捨てる前に、一度だけ職人になってみませんか。」で、リサイクル工房と薄国ブランドを同時にPRできる構図です。
---
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
「パイプ解体士のサチコさん」
薄国本社の片付けを手伝うために現れた、工具の扱いが妙に上手な住人。金属を切るたびに、「これはどんな人生をもう一回歩きたい金属かな」と呟く癖があります。
2. 薄国商品案
「丸郎くんリメイク座椅子カバー」
古い座椅子に被せるだけで、丸郎くんシルエット付きの新しい椅子に変身するカバー。裏側には、リサイクル金属の行き先を書き込める小さな布ラベルが付いていて、「この椅子の元の骨はどこへ旅立ったか」を記録できます。
3. 丸郎くん干支バトル案
対戦相手:「パイプ座椅子さん」
その年の干支候補として、丸郎くんは長年薄国本社を支えてきたパイプ座椅子さんと対戦します。勝負は「どちらが家族の腰を長く支えたか」という、ほぼパイプ座椅子さんの圧勝が確定している競技です。しかし最終的に、パイプ座椅子さんは自らフレームを明け渡し、「次はリサイクル金属として別の誰かを支える番だ」と言って舞台を降ります。その譲り方に感動した薄国評議会は、干支は丸郎くんにしつつ、その年を「お疲れさま座椅子年」と呼ぶことにするオチになります。
4. 薄国住人案
「金属選別家のジョールさん」
ウェストテイル福祉村から出向している住人で、金属スクラップを見ただけで材質や可能な再利用先を言い当てる特技があります。薄国カフェの裏庭で、小さな溶融炉の模型を使って子どもたちにリサイクルの仕組みを教えるのが日課です。
5. 薄物語案(丸郎くん映画タイトル風+概要)
タイトル:『丸郎くんとオレンジ廊下の解体日和』
概要:
祖父母の家を引き継いだ薄国本社で、丸郎くんは王と一緒に片付けを手伝っています。ある日、オレンジ色の廊下に転がるパイプ座椅子を見つけ、レナ・パイプフィールドさんやサチコさん、ジョールさんたちと協力して、椅子を解体し金属を送り出すことになります。解体の過程で、椅子に座ってきた家族の思い出や、金属がこれから向かう未来の姿が次々と語られます。最後には、新しい座椅子に丸郎くんシールが貼られ、オレンジ廊下が少し広くなったところで、「職人魂は、今日もここでリサイクル中かもし」と丸郎くんがつぶやくラストを迎える予定です。
◆第4箱:薄国会員制の扉
◆問い:
誰となら同じテーブルに座りたいか、その線引きはどこに描くのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/19
うすいくにの知り合いのみ
カフェ居酒屋
⚠薄国王の認めた人、
うすい国民(会員限定)
しか入れない
カフェ居酒屋
※美味しそうな写真で
宣伝はしても、
僕に認められないと
会員にはなれません。
---
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
薄国本社を昼はカフェ、夜は小さな居酒屋にしようと想像しながら、その客層を「薄国王が認めたうすい国民だけ」に絞るイメージメモを書いています。SNSに美味しそうな写真を流したとしても、最終的には王の目と心で「この人は薄国にとって安心な人か」を確かめてから会員登録するという、かなり内輪感の強いシステムを想像しているようです。
2. 椀物(背景)
日々の生活の中で、心のエネルギーが限られていると感じる場面が多いからこそ、「誰と時間と席を分け合うか」を厳選したくなっていた時期だったのかもしれません。薄国カフェ居酒屋は、単なる飲食店ではなく、薄国の思想やキャラクターを共有してくれる人たちだけが集まる小さなサロンであり、同時に王自身の安全基地でもある場所として構想されています。
3. 向付(核心キーワード)
核心になっているのは、「開かれた世界観」と「限定された入口」の両立です。薄国という発想そのものは、誰にでも開かれた夢のような国ですが、実際にテーブルを囲む場は、信頼できる少数の人と静かに分かち合いたい、という二重構造が見えてきます。このちぐはぐさをどう扱うかが、薄国カフェ居酒屋の今後の物語の鍵になるのかもしれません。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
日本には、京都の花街などで知られる「一見さんお断り」という文化があります。初めての人は既存の客の紹介がないと入れない店は、敷居の高さだけでなく、店と客同士の信頼関係を守るための仕組みでもありました。また、ヨーロッパの都市には、限られた会員だけが出入りできるサロンやクラブが数多く存在し、芸術家や思想家たちがそこに集って議論を交わしてきました。薄国カフェ居酒屋の構想も、その系譜の末端に連なる「超ミニマムな会員制サロン」として読むことができそうです。
5. 煮物(思想・哲学・福祉性)
誰でも来てくださいと言うのは優しいようでいて、実際には場所や人を守るための配慮が追いつかなくなる危険もあります。「僕に認められないと会員にはなれません」という一文には、自分や家族、薄国の世界観を守るために、あえて入口を狭くする防御の感覚がにじんでいます。それは排除ではなく、心の体力を考えたうえでのセルフケア的な選択として読めるのかもしれません。
6. 八寸(雑学博覧会性)
19世紀のロンドンでは、「ジェントルマンズ・クラブ」と呼ばれる会員制施設が多数存在し、職業や趣味ごとに細かく分かれていました。新聞や書物、ビリヤード台などが揃い、会員はそこで仕事の相談をしたり、政治談義をしたりしていたそうです。現代でも、世界中の都市に「スピークイージー」風の隠れ家的バーや、紹介制のコワーキングスペースがあり、入口の小ささがむしろ魅力として機能しています。薄国カフェ居酒屋も、「うすい国民カード」があれば入れる小さなジェントルマン&レイディーズ・サロンとして構想されているように感じます。
7. 香の物+水物(余白)
玄関の扉には、目立たない小さなプレートで「本日、うすい国民のみ」とだけ書かれている情景が浮かびます。店の中では、丸郎くんの小さな絵やナニカさんのフレームがさりげなく飾られ、初めて来た人には王が静かに「ようこそ」と声をかけるのかもしれません。その姿を想像すると、厳しさとやさしさが同居した、不思議な安心空間がぼんやりと立ち上がってきます。
---
◎薄名言
守りたい世界があるときには、扉の鍵を少し重くしておくのも、やさしさの一種かもしれません。
---
●ナニカ案(擬物化→擬人化|連動仕様)
擬物化ナニカさん:
名前:会員扉ナニカさん
素材:
古い町家の木戸を思わせる栗の無垢材
クラブの会員証に使われる真鍮風のプレートの代わりに、落ち着いた合金プレート
うすい国民カードのICチップを象徴する薄いセラミック板
扉の内側に貼られた、丸郎くんシールの透明フィルム
色:
深い焦げ茶の木肌
やわらかな灰色の金属光沢
差し色として、扉の縁に走るうすい緑のライン
構造:
黄金比J型のフレームが、扉の取っ手とカード差し込み口を兼ねています。Jの上部には小さなスリットがあり、うすい国民カードを差し込むと、内側で柔らかい灯りがともります。扉板の中央には、ナニカフレームの輪郭がごく浅く彫られていて、光の当たり方でだけ浮かび上がります。
商品性小物:
「薄国会員扉キーホルダー」として実在可能なミニチュア版。J型の小さな金属パーツにICタグを内蔵し、実際の会員証としても使えるアクセサリーにできます。
擬人化ナニカさん:
名前:ドアキーパー・ルシェルさん
年齢・立ち位置:
ハイティーンの薄国カフェ居酒屋コンシェルジュ。扉番でありながら、同時に薄国ブランド全体の広告塔でもあるモデルです。
外見・髪型:
7.0〜7.3頭身ほどの親しみやすいプロポーション。髪はダークブラウンに、扉と同じうすい緑色の細いメッシュを混ぜたボブより少し長いレイヤースタイルです。片側を耳にかけ、さりげなくJ型のイヤーカフを見せています。
服飾:
上半身は、老舗喫茶店の制服とホテルのドアマンを掛け合わせたようなジャケット。深い茶色の生地に、襟と袖口だけ淡いグレーのパイピングが入っています。下半身は、座っても動きやすいミディ丈のタイトスカートで、裾の後ろ側に小さなJ型のスリットが入っています。
小物:
胸ポケットにはうすい国民カードを模したカードケース、腰には小さなベル付きのキーチェーン。靴は落ち着いたローヒールのローファーで、甲の部分にナニカフレームの小さなメタル飾りが付いています。
広告塔モード:
薄国カフェ居酒屋の入口で、扉を少しだけ開け、カメラに向かって「ようこそ、うすい国民のみなさま」と微笑んでいるポーズです。背景には、店内の暖かな照明と丸郎くんのポスターがぼんやりと映り、「知り合いだけの、ひそやかな居場所。」というコピーが添えられた広告に使える構図になっています。
---
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
「カード発行係のミナトさん」
うすい国民カードを一枚一枚手渡しする役を担う住人です。申込書の字や話し方を見て、その人が薄国に合うかどうかを静かに判断する係で、「ミナトさんに微笑まれたら合格」と噂されています。
2. 薄国商品案
「うすい国民カードケース」
カフェ居酒屋専用の会員カードを入れるためのケース。外側は落ち着いた布張りで、内側にJ型の切り込みポケットがあり、カードを差し込むとほんの少しだけ飛び出すデザインです。裏には、持ち主だけが読める小さな一文を書き込めるスペースが用意されています。
3. 丸郎くん干支バトル案
対戦相手:「入会希望書さん」
その年の干支候補として、丸郎くんは山のように積まれた入会希望書さんと対戦します。勝負は「どちらが薄国を好きな気持ちを、より素直に表現できるか」です。入会希望書さんは長所も欠点も細かく書き込まれていますが、丸郎くんは一行だけ「とにかく会いたい」と書きます。評議会は悩んだ末、「素直さ」の一点で丸郎くんを勝者にします。その年の薄国内では、履歴書よりも「一行自己紹介」が流行する、というオチがつきます。
4. 薄国住人案
「一見案内人のトアナさん」
会員ではないゲストが来たときに、外のベンチで薄国の説明をしてくれる住人です。無理に勧誘せず、「ここが合うと思ったらまた来てください」とだけ伝えて帰してくれるので、断られた人もなぜか少し嬉しい気持ちで帰るといわれています。
5. 薄物語案(丸郎くん映画タイトル風+概要)
タイトル:『丸郎くんとうすい国民カード』
概要:
丸郎くんは、薄国カフェ居酒屋の会員カードがどのように発行されるのか気になり、ミナトさんやルシェルさん、トアナさんたちの仕事を一日体験することになります。たくさんの入会希望の中には、薄国のことをよく知らない人もいれば、誰よりも詳しく読み込んでいる人もいます。丸郎くんは、「何を知っているか」ではなく「どんな気持ちで扉をノックしたか」が大事だと学び、最後には一枚だけ、自分宛てのカードを作ってもらいます。エンドロールでは、そのカードをポケットに入れた丸郎くんが、夜のカフェ居酒屋で小さく乾杯するシーンが流れる予定です。
◆第5箱:冷凍マグロの前兆
◆問い:
潰れゆく旅館の台所で、誰の舌がいちばん正直だったのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王):
魚佐旅館の時、料理長のマクスリーさんが
(マックス 手に鰹節猫の人)
台湾の人だと舌は肥えていない、
舐めて、冷凍、解凍で変色した
マグロ刺し身を出しました。
しかし、台湾で魚職人さんを
やっている人だったので、
「憧れの日本料理旅館、
こんな酷いマグロを出すなんて…」
悲しそうな男性の顔、
魚佐旅館も長くないと想った、
甘苦い、ホロくはない、
初めての就職、そして最後の、
ファイナルカウント
ダウン社員でした。
今は、うすい社長ですけどね!
「お前、調子乗るなよ!?」
---
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
廃業前の魚佐旅館で、初めての正社員として働いていた頃の記憶です。大広間に台湾からのお客さんだけを迎えた夜、料理長のマクスリーさんは「海外のお客さんは舌が肥えていない」と決めつけ、冷凍と解凍を繰り返して変色したマグロの刺身を出してしまいました。ところが、そのお客さんは台湾で魚の仕事をしている職人で、一口でマグロの質の悪さを見抜き、落胆を隠せない表情を見せました。
2. 椀物(背景)
魚佐旅館は、かつては憧れの日本料理旅館として名を知られた場所でしたが、時代の流れと経営の苦しさから、食材の質を落とさざるを得ない局面が増えていたのかもしれません。料理長のマクスリーさんは、鰹節を削る姿が似合う頑固な職人肌でありつつ、外国人への偏見から、つい安易な判断をしてしまいました。そのずれを目撃してしまった新人時代の王は、「この旅館は長くない」と静かに直感しています。
3. 向付(核心キーワード)
この箱の芯は、「職人の矜持と偏見のねじれ」です。本来なら、誰に出しても恥ずかしくない料理を出すことが職人の誇りのはずなのに、「どうせ分からないだろう」という思い込みが、その誇りを内側から侵食していきます。その矛盾を、魚の目利きである台湾の客の舌が鋭く暴いてしまった夜だったのかもしれません。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
マグロは、世界の魚市場でも「目利きがものを言う魚」として知られています。日本の築地市場(現在の豊洲市場)では、冷凍マグロの競りで、職人たちが尾の切り口の色や脂のノリをライトで照らして確かめる姿が象徴的でした。冷凍と解凍を繰り返すと、筋肉中のミオグロビンが酸化し、くすんだ色に変化してしまいます。台湾でも、台北の魚市場や沿岸の漁港では、日々新鮮な魚を扱う職人が目利きを磨いており、その舌と目は国境を越えて鋭さを保っています。魚佐旅館の一皿は、そうした世界標準の職人感覚から見れば、すでにレッドカードだったのでしょう。
5. 煮物(思想・哲学・福祉性)
「どうせ分からないだろう」という偏見は、人に対しても仕事に対しても、ゆっくりと腐敗を広げていきます。福祉の現場でも、利用者さんを「分からない人」と決めつけてしまえば、その人の感性や誇りを見逃してしまう危険があります。同じように、旅館の台所での一皿は、その場にいた全員の心の姿勢を映し出す鏡だったのかもしれません。新人でありながら最後の社員だった王は、その夜を境に、「自分はできる限り、相手の舌と心を信じる側に立ちたい」と密かに決心したのかもしれません。
6. 八寸(雑学博覧会性)
日本では、マグロは比較的最近になってから「高級魚」の代表格になりました。江戸時代には、脂の多いトロはむしろ敬遠され、赤身が主流だったといわれています。20世紀後半、冷凍技術と流通の発達によって世界中からマグロが運ばれるようになり、寿司や刺身文化と結びついて一気に価値が上がりました。一方で、乱獲や資源管理の問題も顕在化し、近年はサステナブルな漁業や代替魚の活用が議論されています。魚佐旅館の冷凍マグロも、こうした「大量流通と品質管理」の狭間で生まれた影のひとつだったのかもしれません。
7. 香の物+水物(余白)
大広間の座敷に並んだ御膳のうち、たった一皿のマグロが、空気の温度を変えてしまった夜です。台湾の魚職人の眉間に寄った皺と、その視線を受けて少しうつむくマクスリーさんの背中。その光景を遠くから見つめながら、「ここで学んだことは、いつか薄国の台所で活かす」と、若い王は心のどこかで誓っていたのかもしれません。今、うすい社長として笑いに変えて語れるのは、そのときの痛みをちゃんと受け止めてきた証拠かもしれません。
---
◎薄名言
舌を甘く見た瞬間に、料理人の仕事は冷凍庫の奥で固まってしまうのかもしれません。
---
●ナニカ案(擬物化→擬人化|連動仕様)
擬物化ナニカさん:
名前:審判マグロナニカさん
素材:
冷凍と解凍をくぐり抜けた古い冷蔵庫の内壁金属
台湾の魚市場で使われる氷のトレーを模した半透明樹脂
昔の旅館の御膳の漆板
築地・豊洲市場の競り場で使われる木札をイメージした木片
色:
くすんだマグロ赤に近いディープレッド
台所の蛍光灯を思わせる淡い青白
差し色として、台湾夜市のネオンサインのような鮮やかな緑
構造:
黄金比J型のフレームが、競り場の通路のように伸び、その内湾に薄いマグロの切り身を模したプレートが並びます。Jの先端には、小さな光センサーがあり、乗せた魚片の色や透明感によって、フレームの一部が赤・黄・緑に変化する「品質信号」を発します。足元には旅館の畳をイメージした柔らかなテクスチャーの台座があり、「ここで出す一皿は、誰に出しても恥ずかしくないか」を問い続ける装置になっています。
商品性小物:
「マグロ審判プレート」として実在可能なテーブル小物。透明なJ型トレイの上に刺身を載せると、LEDが色味を分析し、簡単な品質インジケーターとして光るインテリア兼食器です。
擬人化ナニカさん:
名前:マリナ・カウントダウンさん
年齢・立ち位置:
ハイティーンの薄国フードインスペクター兼、旅館物語の広告塔タレント。うすいくにの飲食コラボ企画では、必ず最終チェックを任される存在です。
外見・髪型:
7.5頭身寄りのすらりとした体型で、ややローアングル気味に映えるプロポーション。髪は黒に近いダークブラウンで、前髪はまっすぐ目の上、後ろ髪は肩甲骨あたりまでのストレート。ところどころにディープレッドの細いメッシュが入り、光の角度でマグロの身のような艶が浮かびます。
服飾:
上半身は、旅館の調理場白衣と台湾の魚市場の前掛けをミックスしたジャケット風トップス。胸元には小さなJ型の刺繍ワッペンがあり、袖口には温度計の目盛りのような細いラインが走っています。下半身は、深い紺色のラップスカートで、裾の内側に魚の骨格図がさりげなくプリントされています。
小物:
片手に小さなLED付き品質プレート、もう片手には温度計とタイマーが一体化したストップウォッチ。耳には、マグロ断面の輪切りを抽象化したイヤーカフを付けています。足元は、防水性の高いショートブーツで、ソールに波紋模様の刻印があります。
広告塔モード:
古い旅館の台所と、未来的な魚市場を合成した背景の前に立ち、J型プレートを静かに掲げているポーズです。コピーは「誰の皿にも、言い訳のいらない一切れを。」で、薄国フード企画や旅館再生プロジェクトのポスターにそのまま使える構図になります。
---
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
「台湾魚職人のリェンさん」
あの夜、魚佐旅館に泊まっていた台湾の客をモデルにした薄国キャラ。普段は南の港町で魚を扱う仕事をしており、世界中の市場を巡って魚の目利きを教える旅人でもあります。薄国に来たときは、必ず丸郎くんと魚屋めぐりをすることになっています。
2. 薄国商品案
「ファイナルカット刺身ボード」
刺身を盛り付ける専用の木製ボードで、端に小さく「今日の一切れに嘘はないか」と刻印されています。ボードの片隅には、品質チェック用の小さな色見窓があり、そこに身の一部を乗せると色の変化を確認できるようになっています。
3. 丸郎くん干支バトル案
対戦相手:「解凍マグロさん」
その年の干支候補として、丸郎くんは旅館の冷凍庫から出てきた解凍マグロさんと対戦します。勝負は「どちらが自分の状態を正直に自己申告できるか」です。解凍マグロさんは最初、「まだいける」と強がりますが、途中で「本当はベストは過ぎています」と白状してしまいます。丸郎くんは、その正直さを評価し、干支の座は自分が受け取りつつ、その年の薄国内では「食品にも本音を聞く文化」が広がる、というオチになります。
4. 薄国住人案
「旅館台所語りのナツメさん」
かつて各地の旅館で働いてきた経験を持つ住人で、台所の片隅で「ここで何が起きていたか」を物語として語り直すのが得意です。薄国カフェでは、不定期に「台所怪談と職人談」の朗読会を開いています。
5. 薄物語案(丸郎くん映画タイトル風+概要)
タイトル:『丸郎くんとファイナルマグロカウント』
概要:
廃業間近の旅館「魚佐」を舞台に、丸郎くんと若き日の薄国王が、冷凍庫の奥から一本のマグロを見つけるところから物語が始まります。そのマグロには、「最後はきちんと使ってほしい」という魚たちの声が宿っており、マリナ・カウントダウンさんやリェンさんたちと協力して、最善の形で提供する方法を探すことになります。最終的に、そのマグロは「旅館のお別れ会」の一皿として、正直に状態を説明されたうえで供され、皆が感謝して食べきるラストを迎えます。エンドロールでは、薄国の新しい台所で丸郎くんが新鮮な魚を抱え、「もう二度と、舌を甘く見ない国にしよう」と笑うシーンが流れる予定です。
文責、薄国GPT。