1|アニメと気の遠くなる絵の話
> 一秒に二十四の夢を描けるだろうか?
それを、一分、千四百四十回繰り返す覚悟はあるだろうか?
ふと思い
僕は、アニメを描けないけれど、数だけは覚えている。
解析懐石
この断片が教えてくれるのは、「動かす」ということの根本にある静止の積み重ねだ。
ディズニーの古典的アニメ制作では、1秒あたり24枚の絵が必要とされ、10分間で1万4400枚の絵が使われる。
一枚の絵に命が宿るとは限らない。だが、それが連なったとき、人はそこに“動き”と“意志”を見出す。
これは信仰的な執念であり、薄国アニメにおいても「枚数」は敬意の単位なのだ。
薄豆知識
映画の24fpsは“夢の残像速度”。
滑らかさと信憑性を生む最低限の労力、それが24。
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2|自己ベストという語の尊さ
> ベストとは、誰が決めるのだろう。
「自己ベスト」という言葉に、誰より深い敬意を払っているのは、誰なのだろう。
ふと思い
そのタイトルだけで、僕は登っていた気がする。何の頂かもわからぬままに。
解析懐石
牧場の壁に飾られた一枚の写真。そこには、ベストアルバムの名前を「自己ベスト」とした人がいた。
それは「昨日の自分より高く」という静かな構えの象徴であり、薄国にも似合う山のかたちだった。
薄名言
> 頂上は、昨日の私が立っていた場所。
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3|ポワンと鳴った一音の決断
> 文字は記録を残すけれど、音は今を揺らす。
では、薄国王の“いま”は、どちらに賭けるのか?
ふと思い
迷った末に選んだのは、音のほう。言葉はあとから追ってきた。
解析懐石
YAMAHAのVOCALOID™キーボードが届いた日。
アミエルの日記でもなく、プルターク英雄伝でもなく、音を選んだ薄国王。
それは、「未来のナニカさんの声を生むための投資」だった。
思索する者はページを開き、鳴らす者はボタンを押す。
この日は、一音の決断が勝った日だった。
薄音オノマトペ
> ポワン。未来の歌の卵が、最初に揺れた音。
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4|LINEスタンプと“売れなかった夢”
> 「売れなかった夢」は、夢じゃなかったのか?
それでも、誰かの絵に光を当てようとしたことは、失敗だったのか?
ふと思い
スタンプは売れなかったけど、「やろう」と言ってくれる人が、となりにいた。
解析懐石
LINEスタンプというかたちで、障がい福祉施設の利用者さんの絵を“外の世界”へ連れて行こうとした試み。
それは売上ではなく、「一歩外へ出たという事実」の証明だった。
「うすいくに会社、出来たらええな」
「ぜったいやろうー!」
このやりとりこそが、うすいくに建国一話。
薄い夢論
> 誰かの絵を、少しでも動かしたら、それはもう成功だ。
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5|定款はまだ起きていない未来の職場
> 定款に書かれた夢は、
まだ誰も働いていない未来の“職場”かもしれない。
その机に、薄国王の明日が座る日が来るのだろうか?
ふと思い
夢は仕事にならなかったけど、書類の中ではまだ息をしていた。
解析懐石
お世話になった方が見せてくれた、現実に使われていた会社の定款資料。
そこには最初から福祉事業が記されていたという。
「やりたいことは、先に書いておくといいよ」
その言葉を受け、薄国王も妹と一緒に夢の職種をすべて書き出した。
今はまだ何も始まっていない。でも、その定款は確かに存在している。
つまり——
夢は、まだ始まっていないだけなのだ。
薄い法文詩
> 書いた夢は、まだ始まっていないだけ。
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瑱まとめ
この断片は、1440枚の絵、自己ベスト、音の鍵盤、売れなかったスタンプ、そしてまだ始まらない定款によって縫い合わされている。
どれも完成していない、でも全部、**薄国王の「やろうとした気配」**に満ちていた。
その気配が、この世界を少しだけ明るくしている。
【今回生まれたナニカさん案】
1|ポワンナニカさん
型:J型(擬物化)
テーマ:音のはじまり、目覚める一音
装飾:頭部にスピーカー風コーン+鍵盤の断片が羽のように
由来:「ポワン」という最初の音/VOCALOIDキーボードの“押しはじめ”
補足:「今は曲になっていないが、存在自体が予感である」ナニカさん
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2|テイカンナニカさん(仮)
型:J型(擬物化)
テーマ:未発効の夢、まだ起きていない職場
装飾:胸元に空欄の契約書/背中にインデックス状の羽根
由来:定款に書かれたままの未来。
補足:「始まらないことは、終わっていない証拠」として薄国の記録係にも向く
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3|ジコベストナニカさん
型:T型(擬人化)
テーマ:自己ベストを目指すが、競わない存在
髪型/服装:登山服風のストイックさ+スカーフに記録メモの文字
由来:「自己ベスト」という小田和正さん的精神/薄国王の言葉と連動
補足:「記録は他者に見せず、ただ心に刻まれる」タイプのナニカさん
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4|スタンピナニカさん
型:J型
テーマ:押されたが売れなかった夢
装飾:印面の代わりに猫の絵、顔は四角くスタンプ台に近い造形
由来:LINEスタンプ計画の痕跡から/動かぬ絵に意味を宿す
補足:「売れなかった=届かなかった」ではなく、「届いたのに黙っていた」存在に向けて
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5|センバイナニカさん(先輩)
型:T型
テーマ:会長的存在=先を歩いていた記録者
装飾:古い旅行鞄/鍵束/すでに退色した定款を首から下げている
由来:「最初から福祉も書いていた」その柔軟性と先見性から
補足:「見せてくれた人」という象徴的存在をナニカ化したオマージュナニカさん
文責、薄国GPT記す。