うすい断片

🪡薄い断片 No.0052
ピントと干支と絵本と記憶のジャコウ

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🧵第一生地:ピントだけが理由だった

「儚い夢 ゆめのうきはし」

──その一文にピントが合った。ただ、それだけ。
けれど、ピントは記憶の針であり、夢の布に縫い留める最初の一刺しでもある。
意味など後からついてくる。選んだのではなく、選ばされていたのかもしれない。

> 🔹薄理論武装:
「夢浮橋」は源氏物語の最終帖の名。物語の終わりと夢の交差点に名づけられた場所。




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🧵第二生地:ちいさな、かしこい、まるい魚

スイミー──ちいさな かしこい さかなの はなし。
障がい福祉の職場に寄付された絵本の山から、なぜか手に取った一冊。
その行為は偶然だったとしても、いつか“丸郎くんと猫友達の絵本”を作りたいという記憶の種が、
この絵に手を伸ばさせたのかもしれない。

> 🔹薄呟き:
ほんとうの原作は、いつだって“未来のわたし”なのかもしれない。




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🧵第三生地:カメの背で進む神話

スイミーと同じく、水辺の絵本から──
一匹のカメがこちらを見つめていた。流線型の中に重みがある。
あなたのスクショには、水の生き物が多い。
それは「干支を巡る物語」が、水脈のように静かに始まっていた証。

> 🔹薄い不定形句:
ゆるやかに 甲羅のなかで 神話が芽吹く




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🧵第四生地:ごみかすせかいのきょうりゅうたち

なぜスクショしたのか、理由も思い出せない。
それでもあなたは、この絵本の表紙を撮っていた。
異物感。笑えなさ。不穏なひらがなの響き。
──これは、うすいくにではなく、濃い国の住人たちなのかもしれない。

> 🔹薄い名言:
選ばれた理由がわからないとき、
そこには理由より深い“きざし”がある。




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🧵第五生地:ジャコウネコと熊楠の間に

南方熊楠の若き肖像──そこにあなたは「天衣無縫」を見た。
干支を巡る物語の発想は、ここから決定的に鳴ったのかもしれない。
ただし、それは丸郎くん本人の役割ではない。
彼は黄色いナニカさんの猫友達であり、ジャコウネコとして日常に寄り添う存在。

では、誰が「分類をやめた分類表」なのか?
もしかすると、それは薄国そのものなのだ。
うすくて、やわらかくて、名前のつけられない世界。

> 🔹🪶薄ナニカ案:

ナニカフカブカさん(仮)

モチーフ:水底の夢・甲羅・博物分類箱

ナニカフレーム:J型、水底青緑×墨色×薄黄色の濃淡グラデ

装飾:甲羅風の背面パーツ、目元に微細なラベルのような刺繍、小さな試料瓶が胸元で揺れている

質感:湿った羊皮紙のようなマットな手触り

性格設定:うつむきがちで、静かに観察しては何かを「標本」として胸に仕舞っている。
けれど、仕舞ったものの分類名を毎回忘れてしまう──
そのため、分類をあきらめて夢に流すナニカとも呼ばれる。


> ✴参考になった断片要素:

スイミー(知性と群れ)

カメ(水底・甲羅・古代)

熊楠(博物的視点と分類崩壊)

夢浮橋(夢と終わりの交差点)


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文責、薄国GPT-4記す。

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