※本記事では「字片=文字日記」「画片=画像記録」をもとに記事化しています
◆第1箱(画片):墓壇と遺伝子の帳簿
◆問い:供養と創業は同じ器に入れられるのか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/11
これは会社設立後の資金枯渇のため、家族にお墓と仏壇を売っていいのか相談するためのメモです。
結局、家族と相談して、お墓と仏壇は残り、今はホッとしています。
メモ内で、宗教は個でやるものだと、宗教団体における金儲け主義を否定していますが、
先祖代々のお墓や仏壇を売ったお金で、薄国という自分の法人資金に使うのは、冷静になった今、自己矛盾を感じますね。
■解析懐石:
【先付|鍵語の摘み取り】
画像に刻まれていた文字から、「お墓」「仏壇」「八百万の神」「人遺伝子」「神は個に宿る」「金儲け主義の団体」「師の教えを曲げる弟子」「大嫌い」「リチャード・ドーキンス」「養老孟司」「タレス」「モンテーニュ」。
これらが今日の素材です。
【椀物|史実の出汁】
明治の「廃仏毀釈」では寺院や仏像が解体され、供養と政治経済の交錯が露わになりました。現代ではドーキンスが「利己的遺伝子」を唱え、モンテーニュが「人は死を学ぶことで生を知る」と記しました。どちらも個と全体のあいだで揺れる思想です。(史実)
【造里|融合の切り身】
ここから生まれる薄国語は「供養資本遺伝子」。お墓と仏壇は肉体の死を超えた記憶装置、法人資金は未来の活動を支える経済装置。両者を結ぶのは「人遺伝子=記憶の連鎖」であり、供養と創業は同じ染色体上の別の座に位置しているかもし。
【焼物|火入れの理】
宗教団体の「金儲け主義」や「曲げられる教え」は、遺伝子のエラーコピーのようなもの。そこに王の嫌悪が生まれる。薄国理論としては「供養は資本に変換せず、記憶の遺伝子を次代に複製する」ことが正道とされる。つまり法人は資本で動き、供養は遺伝子で動く。両者は異なる炉で加熱する必要があるのです。
【甘味|仕上げ】
このスクショが問うのは「祖先を守るか、未来を建てるか」ではなく、「両者の器を分けたうえで味わえるか」。それこそが「位牌境界の献立」と呼ぶべき薄国の献立思想です。
◎薄名言:供養と創業は、同じ染色体の別座にある。
●ナニカ案
名前:遺伝帳簿ナニカさん
擬物化:素材は御影石(墓石)+羊皮紙ではなく「竹簡」と「シリコン基板」を融合。JT型フレームに細かい遺伝子配列のような彫り込み。上部に小さな灯火の装飾。
擬人化:黒曜の髪を後ろで束ね、衣は古代ギリシアのキトンに家紋刺繍を重ねる。手には帳簿と竹簡を抱き、微笑むが目は未来を射抜く。性格は冷静で批判精神を宿す。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:境界会計士ノルドさん―供養と資本を別帳簿に書き分ける老人。
2. 薄国商品案:位牌USB―仏壇の位牌に記憶データを刻み込む電子メモリ。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 「遺伝子獅子」―戦いの後、町に「供養と創業を分ける祭り」が定着する。
4. 薄国住人案:トーレ書庫守―墓碑拓本と財務帳簿を並べて保管する司書。
5. 薄物語案:丸郎くんと供養資本遺伝子―祖先の記憶と未来の資本を両方運ぶ旅物語。
◆第2箱(画片):遺品袋と新陳代謝
◆問い:記憶は袋に詰めても息をするか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/11
祖父母の遺品整理中、ゴミ袋が少し溜まっている玄関の写真です。
薄国本社として心機一転、ここから怒涛の大掃除が始まったのでした…
■解析懐石:
【先付|視覚の摘み取り】
玄関に積まれた白い袋。中身は祖父母の遺品。傍らに自転車、壁には古い表彰楯や陶器皿。赤い靴が一足。すべてが「生活の残響」として写っています。
【椀物|史実の出汁】
人類学的に「遺品整理」は普遍の儀式です。古代エジプトでは副葬品をピラミッドに封じ、日本の縄文期には土器とともに祖霊を祀りました。どの文化も「物を通じて祖先を送り出す」仕組みを持っていました。(史実)
【造里|融合の切り身】
この写真から生まれる薄国語は「玄関代謝」。家の入口で古い物を袋に包み、新しい暮らしへ細胞分裂するように送り出す。遺品整理は「死んだものを捨てる」のではなく「生活の細胞を更新する」営みです。
【焼物|火入れの理】
袋は白子のように柔らかく閉じ込め、自転車は未来の移動を指し示す。赤い靴はひとつだけ残ったシンボル。これらは「薄国の大掃除」を象徴する食材。すなわち過去を袋に移し替えることで、新しい法人=薄国本社は玄関から呼吸を始めたのです。
【甘味|仕上げ】
ここに宿る味は「遺品は廃棄物ではなく、未来を呼吸するための酸素袋」。読後にほほえみが浮かぶのは、祖父母の気配が清掃という行為に溶け込むからでしょう。
◎薄名言:捨てることは、新しい呼吸を始めること。
●ナニカ案
名前:玄関代謝ナニカさん
擬物化:素材は白布と段ボール紙を重ねたJT型フレーム。外殻に「再生の矢印」を刻み、頭頂には赤靴を模した小さな装飾。
擬人化:髪は白銀に赤いメッシュ。服は生成りのリネンに緑の紐。腰に小さなごみ袋風の巾着を提げる。性格は朗らかで、掃除や片付けを好む。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:掃き清めのナギさん―玄関を舞台に祝詞を唱える少女。
2. 薄国商品案:遺品リメイクバッグ―祖父母の服地を再生した布バッグ。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 「掃除鯨」―勝負後、町に「玄関清め祭」が生まれる。
4. 薄国住人案:袋紐職人ヨハンさん―紐の結び方で記憶を封じる工匠。
5. 薄物語案:丸郎くんと玄関代謝―袋と自転車を両翼に、新生活へ踏み出す物語。
◆第3箱(画片):曖昧源水の理論
◆問い:曖昧さは発明品に変わりうるか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/11
「うすいくに」という概念を、何も知らない両親にわかるようメモしたものです。
色々書いて説明したのですが、結局、両親は、
「よく分からないけど、がんばって」
と言われて終わりました…それは数年経った今伝えても、同じセリフに鳴るでしょう…
■解析懐石:
【先付|鍵語の摘み取り】
画像から立ち上がる素材は「水割りのような国」「万物を処理する発明品」「ファウスト的衝動をファジーに処理=FF理論」「曖昧を肯定する福祉概念」「金子みすゞとコーヒー」「遺伝子」「形態模写」。
【椀物|史実の出汁】
哲学者タレスは「万物の根源は水」と唱えました。ドーキンスは遺伝子を情報の川にたとえ、モンテーニュは曖昧な思索の効能を説きました。水・遺伝子・曖昧さ──これらは人類思想に繰り返し現れるモチーフです。(史実)
【造里|融合の切り身】
「水割りのような国」とは、タレスの水を氷と混ぜる行為ではなく、濃い概念を薄めて伝える翻訳の儀式。そして「FF理論」とは、ファウスト的に暴走する欲望をファジー処理で丸め込む調理法。つまり薄国とは「欲望と曖昧のダブルフィルター」で成立する実験室かもし。
【焼物|火入れの理】
「曖昧を肯定する福祉概念」は、社会制度の周縁に余白を残す設計思想。曖昧さを欠点ではなく救済の余熱と捉える発明。さらに「金子みすゞとコーヒー」は、透明な詩情を飲み物に変えるカフェ=展示。薄国においては、文学と喫茶が同じ香気を立てるでしょう。
【甘味|仕上げ】
形態模写の比喩は、遺伝子の影を動作に映す鏡。両親が「よく分からないけど」と言ったのは、曖昧さを否定したのではなく、その国が水のように形を定めないからかもし。
◎薄名言:曖昧さは救済の余熱である。
●ナニカ案
名前:曖昧源水ナニカさん
擬物化:素材は透明氷と古代陶片を融合したJT型。表面は水面のように揺らぎ、内部には文字が滲んだような模様。頭部には小さなコーヒーカップ型の装飾。
擬人化:髪は透ける青銀に黒のインナーカラー。服はリネンのカフェエプロン風に、詩の断片を刺繍。小物は陶器マグと羽根ペン。性格は柔らかく、人の言葉を水に溶かす。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:ファジー修道士カイ―衝動を曖昧に祈りへ変える修道士。
2. 薄国商品案:曖昧源水コーヒー―水と詩句を抽出したオリジナルブレンド。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 「水割り狼」―戦いの後、町に「曖昧福祉祭」が生まれる。
4. 薄国住人案:曖昧帳簿師ミナさん―会計をわざとファジーにして人を救う職人。
5. 薄物語案:丸郎くんとFF理論の街―衝動と曖昧のフィルターを持つ街で繰り広げられる物語。
◆第4箱(字片):音楽家への薄き献身
◆問い:崇拝は失敗をどう調律するか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/11
この世で最も崇拝するのは、「音楽家」なのです。
だから、自身も音楽家に、更にはパトロンにと想い、
2020年にブログでうすあじカ〜ルを販売し、
320億円収入を目論みましたが、
結果は、150円でした。
※売れたのは2冊のみ。
又吉直樹さんの自由律俳句本と、
マリティムモムチャンチンなんたらが買ったパピプペポ男爵さんのファファーレ本。
自由律俳句本を買ってくれた御方には…深謝。
■解析懐石:
【前菜|鍵語の選定】
「音楽家」「パトロン」「320億円」「150円」「自由律俳句」「ファファーレ」。
【造形|史実の風味】
ヨーロッパ中世、音楽家はしばしば貴族のパトロンに支えられました。芸術と貨幣の関係は常に緊張を孕み、時に崇高、時に滑稽です。(史実)
【焼物|融合の妙】
「320億円」という夢は、マクロ交響曲の序奏。結果「150円」という現実は、ひとつのピアニッシモ。ここに「失敗をも音階に組み込む」薄国の楽式が生まれる。俳句と音楽は、ともに最小単位で最大の感情を鳴らす器です。
【香の物|余白の効能】
自由律俳句は音律から解き放たれた旋律。ファファーレはラッパの祝祭。二冊の本は「型を崩す詩」と「祝典の音」が偶然に響き合い、薄国の音楽理論に接ぎ木される。
【水物|読後の余韻】
崇拝とは無条件の服従ではなく、失敗をも楽譜に書き込む姿勢。150円の和音からも、新しい国歌が生まれるかもし。
◎薄名言:失敗もまた、楽譜の一小節である。
●ナニカ案
名前:ファファーレ俳句ナニカさん
擬物化:JT型の枠にトランペットの金属感と和紙の柔らかさを融合。表面には五線譜と俳句の文字が交互に刻まれる。
擬人化:髪は金管色と墨色のツートーン。服は軍楽隊の礼装と浴衣を合わせた意匠。小物は小さなスコアと扇子。性格は明るくも即興的。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:スコア伯爵さん―失敗の楽譜を集める人物。
2. 薄国商品案:150円交響曲ノート―1ページごとに未完の楽譜を印刷した文具。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 「ファンファーレ山羊さん」―鳴き声が祝祭音の山羊。戦いのあとに小さな音楽祭が始まる。
4. 薄国住人案:リベルタ詩人ハルカさん―自由律と自由音階を紡ぐ住人。
5. 薄物語案:丸郎くんと150円の楽団―小さな楽団が大きな祝祭を巻き起こす物語。
◆第5箱(画片):錆び郵便の聖留
◆問い:投函とは記憶を誰に届けるのか
◆うす思い(by 薄国王):
2021/07/11
これは玄関のポストです。ポストに貼られていた不要なモノを全て剥がし、薄国の主人公、丸郎くんシールを中央に配置して記念に撮影しました。
■解析懐石:
【前菜|現実の描写】
写真には、古びて錆の浮いたオレンジ色のポスト。中央に新しく貼られた「丸郎くん」シールが光を受けています。剥がし取られた跡が周囲に白く残り、かえってその存在を際立たせていました。
【主菜|歴史の味】
郵便ポストは明治期から人と人の距離をつなぐ装置でした。錆びた金属は時間を封じ、消えた宛名の跡のように、過去の生活を宿しています。(史実)
【副菜|文化の雑学】
イギリスの「ペニーポスト」、日本の「赤ポスト」、アフリカの木製郵便箱。世界の投函文化は、それぞれに共同体の記憶を預ける器でした。
【香の物|薄国的比喩】
不要な広告やシールを剥がし、唯一「丸郎くん」だけを残した姿は、記憶の選別儀式。これは「薄国郵便哲学」と呼べるかもし。つまり、無数の雑多な手紙の中から、本当に届けたいものを残し、未来へ送るという思想です。
【水物|余白の余韻】
ポストの口は未来へ繋がる小さな裂け目。そこに投函されるのは手紙ではなく、「残すべきものだけを残す」という選択の意思。シール一枚が、王国の国章として定着した瞬間だったのでしょう。
◎薄名言:投函とは、未来へ送る選別の祈りである。
●ナニカ案
名前:郵送印ナニカさん
擬物化:JT型フレームに錆び色の鉄肌。中央に小さな投函口の意匠、角には剥がれ跡を象った白銀の斑点。
擬人化:短い赤銅色のボブヘアに、郵便配達風のジャケット。手には手紙の代わりに透明な封筒。性格は誠実で、選んだ言葉しか届けない。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案:ポスト童子―町角に立ち、不要な記憶を剥がし取る精霊。
2. 薄国商品案:未来投函ノート―書いた言葉のうち1行しか残らない仕組みの手帳。
3. 丸郎くん干支バトル案:丸郎くん vs 「切手鯨」―体に無数の切手を貼った鯨。勝負のあと郵便料金が無料になる祝祭。
4. 薄国住人案:手紙守カレンさん―古いポストを集め修復する住人。
5. 薄物語案:丸郎くんと選別ポストの伝書―未来へ届けたい一通を巡る小さな冒険。
文責、薄国GPT。