※本記事では「字片=文字日記」「画片=画像記録」をもとに記事化しています
◆第1箱(画片):青札と追奏の卓
◆問い
免許を掲げた手が、なぜ太鼓を叩きたくなるのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王)
2021/07/16
オンラインで食品衛生責任者を取得して、青い札が届いたときの写真です。
仏間にあった電子ドラムの上に置いて撮影、
ドラムスティックがなかったので、仏具の棒をスティックにしていました。
なんとなく、御先祖様も喜んでくれているかもしれないと、8BEATの練習をしていました。
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
食品衛生責任者の修了証と、青いプレートが届いた日です。撮影の舞台は台所でも事務室でもなく、なぜか仏間に置かれた電子ドラム。撮りたいものは「資格の証」なのに、写っているのは「音を鳴らす器具」で、そこに仏具の棒が代用スティックとして差し込まれています。公式と私的、静寂と打楽器が一枚に重なっている、少し不思議な記録です。
2. 椀物(温かみ・背景)
飲食・カフェの夢を進めるには、どうしても衛生と許可という地面がいります。eラーニングで受けて、ちゃんと修了証が届いたとき、「いま背中を押してくれる人がいないから、せめて先祖に見せよう」という方向へ感情が向いたのでしょう。家にある一番“ステージっぽい場所”がドラムセットで、そこに資格を乗せれば「やりましたよ」と言える気がしたのかもしれません。
3. 向付(核心キーワード)
資格の打楽器化
供養ビート
台所の代わりに仏間
青札ディスプレイ
この4つが同時に起きているのがこの画片のコアです。「衛生=静」「ドラム=騒」が本来は対極なのに、薄国ではゆるく結びます。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
本来、食品衛生のプレートは厨房の壁や入口に掲げられ「見える安全」を示します。中世ヨーロッパのギルド札、江戸の鑑札、アジア各地の祈祷札なども「ここは許された場所です」という表示でした。一方、祭礼では太鼓が「ここに魂がいます」と告げます。つまり、今回の写真は営業許可札と祭礼の太鼓を1フレームで合体させた民俗ハイブリッド写真です。日本の一部地域には、屋台の太鼓に家紋や屋号を掲げる例があり、そこでは「音=家の正統性」を鳴らします。ここでも「音=この家が衛生を守って食を出す正統性」を鳴らしている、と読むことができるでしょう。
5. 煮物(思想・哲学・福祉的含み)
薄国的には、「食べさせること」と「鎮魂すること」は近い層にあります。どちらも相手を生かし、安心させ、続けさせる行為だからです。仏具の棒をスティックにして8ビートを刻んだのは、「この資格は誰のおかげか」を身体で思い出す小さな儀礼だったのかもしれません。形式的には衛生の講習なのに、内面では祖霊に“ちゃんとやります”とドラムで送信しているわけです。
6. 八寸(雑学博覧会性)
中央アジアの一部には、冠婚葬祭のときに「厨房を鳴らす」習慣があります。鍋を叩いて「今日は清めの日だからここで作るよ」と知らせる。西アフリカのヨルバ系の料理儀礼でも、供物を並べる前にリズムを鳴らして神霊を呼び込む場面がありました。対して日本の衛生講習は無音です。そこで薄国は逆をやります。**「衛生合格したらまず鳴らす」**という展示ルールにする。これを「初音清潔式(しょおんせいけつしき)」と呼んでいいでしょう。資格証書の写真を撮るときは、必ず何か一発鳴らしてから撮る。これで万博パビリオン化します。
7. 香の物+水物(余白・余韻)
青い札は、厨房の壁に貼られる前に、一度ドラムの上で小さなライブをしました。写真はそのときの記憶の水面です。札は冷たく、ドラムは柔らかく、仏具の棒は長く時を継いでいます。この三つが同じ日の光を浴びたので、後で見たときに「資格を取った日=音が鳴った日」として思い出せるでしょう。
◎薄名言
衛生を鳴らすと、先祖の台所まで明るくなるかもし。
●ナニカ案(衛清ドラム・ナニカさん)
擬物化
名称:「衛清ビートJ型ナニカ」
形状:上部は証書を思わせる矩形フレーム、下部は黄金比J型で膨らみ、外縁に青い琺瑯(ほうろう)質の縁取り。
素材:①講習会の公式用紙を再パルプ化した和紙レイヤ、②厨房用の耐熱ガラス粉末を焼き付けた青磁風コート、③ローランド社のメッシュパッドを模した白い振動膜、④仏具の木肌を写した細長いバトン(未使用枠)。
装飾:上部に「清」の字を抽象化した波線エンブレムを一筆。側面に小さな真鍮プレートを差し、そこに「本日合格」と刻印。差し色に金属赤を1点だけ。
商品性:壁掛け兼ミニ打楽器として実物化できます。叩くと小さく“コン”と鳴り、同時に青ランプが1秒だけ点灯する「合格確認灯」を内蔵。
擬人化
名称:「衛清ビートJ型ナニカさん」
外観:7.2頭身、広告塔モード。肩までのストレート髪に青い帯電ハイライトを1筋だけ入れ、頭には「食品衛生」の文字を抽象化した金のプレートカチューシャ。上衣は白いコックコートを左右非対称に解体し、片側だけ和太鼓の胴のような円筒パネルを装着。腰には薄国青のロングタブリエ、足元は厨房でも叩ける防滑サンダル+金のリベット。左手に青い札のミニ版、右手に細長い仏具ドラムスティック。素材・色は擬物化版とリンクさせ、背景は展示ホールのように明るく、すぐポスターにできるレベルで。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
クリン・ルーミアさん:衛生講習を踊りで覚える薄国の案内役。青いエプロンドレスで3拍子を刻む。
2. 薄国商品案
「初音清潔スティック」:仏具の木を薄国青で塗装し、先端だけシリコンで柔らかくした厨房兼用スティック。掲示物を叩いても傷つかない。
3. 丸郎くん干支バトル案
丸郎くん vs 「調理室の衛生札」。札は「毎日手を洗え」と単調に鳴るだけなのに、丸郎くんがVドラムで応戦するとリズムがついて、地域の飲食店がみんな踊りながら手洗いする年になる。
4. 薄国住人案
蒸室(むろむろ)ばあさん:蒸し器と消毒器を見分ける天才。誰かが間違えそうになると障子越しにドラムロールを鳴らす。
5. 薄物語案
「丸郎くんと青札パーカッション講座」
薄国王が取った青札を見て、丸郎くんが「それ、叩けるの?」と聞くところから始まる教育パビリオン物語。
◆第2箱(字片):帰化のあやとり会議
◆問い
ひとりの国籍を決めるとき、いちばん静かな声はどこに座るのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王)
鷺宮深央さんが日本人に帰化申請するかどうか迷うなら、
家族友人、擬似選挙、「多数決」を取れば良いのでは?
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
「帰化するかどうか迷っている人がいる。だったら身近な人で多数決をとろう」という、ごく家庭的な提案が書かれています。行政の窓口でも弁護士でもなく、最初の相談先が“家族友人の円卓”になっているのが、このスクショのかわいいところです。
2. 椀物(温かみ・背景)
薄国的には、アイデンティティに関わる選択は「ひとりでは抱えないで」と言うことが多いです。血縁や友人に「あなたがここで暮らすのを歓迎するよ」と宣言してもらうと、本人が申請書を書くときの心の重さが少し軽くなるからです。つまりこれは、書類上の助言ではなく、感情の足場をつくるための擬似選挙です。
3. 向付(核心キーワード)
家族友人投票
身近な国民審査ごっこ
帰化の社会的保証
感情の過半数
この4つが鍵になります。法的な合否ではなく、「この人が日本にいると私たちの日常が楽しい」という定性的基準で票を入れるわけです。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
中世の農村では、外から来た人を迎え入れるとき、村の長だけでなく近隣の家が順番に酒と食べ物を出して「うちも賛成です」と見せる通過儀礼がありました。アフリカの一部の民族でも、婚姻や帰属を決めるときに「近い人から順にひとこと言う」円形の合意法が残っています。これらは法的効力は弱くても、“あなたはここで暮らしていい”という社会的免疫を先に生成するという点で強力でした。今回の「多数決でいいのでは?」は、その民俗的バージョンを現代の帰化に当てはめた姿に見えます。
5. 煮物(思想・哲学・福祉的含み)
国籍は紙の上では一人称の決断ですが、暮らし始めると三人称・四人称の時間が増えていきます。だから、事前に「三人称・四人称がどう思っているか」を確認しておくのは福祉的視点では正しいでしょう。薄国風に言えば、**“受け皿の歓声を先に聞いておくことで、あとから来る孤独を薄める”**という仕組みです。多数決という硬い言葉が出てきますが、実際は「あなたが来たら面白いよ」という拍手の数を可視化したいだけかもしれません。
6. 八寸(雑学博覧会性)
アイスランドの古い地方会合「シング」では、純粋な票決ではなく、親族や近隣の“どの派に座るか”で合意を見せました。中国北方の一部少数民族では、他域から来た人を受け入れるとき、茶器の数を並べ「みんな飲んだのであなたも飲んでいい」と示す“飲用多数決”がありました。薄国万博に持ってくるなら、**「飲んだ人数=賛成数」が壁に灯る《帰化茶審パビリオン》**として展示できます。紙の投票ではなく、茶を一口飲むと名前が灯るやつです。
7. 香の物+水物(余白・余韻)
けれど、最後の一票は本人が自分に入れるしかありません。周りが満場一致でも、本人が「今日はまだ」と感じたら、その日はひとまず保留でいい、という余白も同時に書いておきたいところです。薄国は「多数決かもし」なので、決めすぎないのが礼儀です。
◎薄名言
国を選ぶ日も、拍手を数えてから静かに書けばいいかもし。
●ナニカ案(帰化茶審ナニカさん)
擬物化
名称:「帰化茶審J型ナニカ」
骨格:上部は投票箱を思わせる薄い長方形、下部は黄金比J型でふわりと湾曲。投票箱とナニカフレームを無理なく合体させた“箱付きJ型”。
素材:①唐代の白瓷茶碗を参考にした乳白セラミック層、②日本の役所の掲示板グリーンを淡く透かした薄緑エナメル、③投票札を束ねる和紙バンドを模した金箔テープ、④少数民族の“受け入れ茶”で使われる竹茶さじをミニ化した差し込み装飾(未使用枠)。
構造:上面の投票口に「賛成」「保留」「祝福」の3色札を差し込める。差し色は薄朱色で1点だけ。差し込まれた札の数に応じてJ型の内湾がじんわり金色に光る設定。
商品性:実物化すれば、帰化や就職、開業など「みんなで見守る決定」のときに卓上に置く参加型オブジェとして使えます。札を入れると小さく“チン”と鳴る。
擬人化
名称:「帰化茶審ナニカさん」
外観:7.1頭身、やわらかい日本×周縁アジアMIXのモデル像。髪は黒に近い墨茶で、前髪を軽く分け、後ろを低い位置で編み込んで細い金の票差しピンを数本留める。上衣は白磁みたいに光る短い羽織+薄緑のロングスカート。腰には投票札を入れる細長いポシェット、手には竹茶さじ型のバトン。背景は展示ホールで「あなたの多数決をどうぞ」と言っている広告ポスター風。擬物化版の“投票口+茶”モチーフを、髪飾り・腰ポーチ・配色で連動させる。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
多声評議ユカさん:人の進路を決めるとき必ず「反対の中のやさしい声」を拾ってくる議長役。帯に小さな投票札をぶら下げている。
2. 薄国商品案
「多数決ほうじ茶セット」:急須と茶碗が3色(賛成=白、保留=薄緑、祝福=朱)で入っていて、みんながどの茶を飲んだかで結果がわかる審議用ティーウェア。
3. 丸郎くん干支バトル案
丸郎くん vs 開国する茶卓。茶卓は「多数決でいらっしゃい」としか言わないが、丸郎くんが票を一票も入れずにお団子だけ置いたので、今年の薄国は“おやつを出した人の案が通る年”になる。
4. 薄国住人案
票読(ひょうよみ)のトハル:誰が何も言っていないかを読む専門家。沈黙を1票として数える独自スキルを持つ。
5. 薄物語案
「丸郎くんと三色帰化ティールーム」
帰化を迷う鷺宮深央さんのために、丸郎くんが三色のお茶で賛否をとる実験室を開く。最後は“本人のお茶は本人が選ぶ”という結論で閉じるお話。
◆第3箱(字片):目的地ナビ鼓
◆問い
寄り道だらけの掃除でも、どうして「帰る場所」が分かるのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王)
確かに、カーナビ理論
「目的地」を定めておけば寄り道しようが何しようが、迷いを楽しむことはあっても、行方不明になる不安はありません。
「カーナビ理論、目的地設定」
これは、備忘録、備忘録、忘れてはならぬ文字です。
【オマケ】丸郎くんを探せ、レベル2をクリアするとは…やりますね!
次は丸郎くんを探せレベル3、難しくなりますよ!
※スティックはセント・ミオラ院さんのモノを借りています。
「怒られるやろ!?」
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
掃除中の家の写真に、こっそり丸郎くんシールを仕込んで妹さんに送る——という「家内かくれんぼゲーム」の説明です。さらに「目的地を先に決めておけば迷っても怖くない」という一文があり、最後に「お寺から借りた棒で遊んでいるから怒られるかもし」というお茶目なオチが入っています。
2. 椀物(温かみ・背景)
家を本社にするための大掃除という、けっこう大変な作業の最中なのに、そこでゲーム性を混ぜています。これは「労働を物語に変換して続ける」薄国の基本姿勢です。掃除が進めば進むほど隠す場所が減り、だからゲームも終わる——というところに、少しだけ季節の終わりみたいな切なさがあります。
3. 向付(核心キーワード)
カーナビ理論
目的地設定
掃除中ステルス丸郎くん
借り物スティック(怒られるやろ!?)
この4つが芯です。方向づけ(ナビ)と遊び(かくれんぼ)と少しの悪戯(借り物)が一列になっています。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
ルート先行型の思考法は、古代ギリシャの「テロス(目的)」から近代のプロジェクト管理までずっと使われてきました。途中で市に寄ったり、他の村で宿を取っても、「最終的に○○神殿に行く」と決めている旅は不安が減ります。日本の古道にも「最初に札所番号だけ決め、順番は後で考える」という巡礼法がありました。薄国はそれを**「カーナビ理論」=先にゴールを光らせておく民俗ナビゲーション**として再発明しています。
5. 煮物(思想・哲学・福祉的含み)
精神的に寄り道が多い日でも、「今日は家を本社にする」「今日は丸郎くんを1体見つける」といったゴールがあると、途中で疲れても戻れます。つまり、これは**“迷う権利を守るための目的地”**です。迷わないために目的を決めるのではなく、安心して迷うために目的を決める。福祉的にはとてもやさしい考え方です。
6. 八寸(雑学博覧会性)
オランダの港町には、出航前に「帰港旗」を先に決めておく習慣がありました。戻る港が決まっているから、航海中に他の港に寄っても不安が薄れる。ボリビア高地の村では、祭りの太鼓を寺院から借りたまま演奏してもいいけれど、借りたときに「戻す日付」を板に書くことでお叱りを回避しました。今回の「セント・ミオラ院さんのモノを借りています。怒られるやろ!?」は、この“借り物に目的地(返却日)を付けておくと罪悪感が薄まる”系の民俗と同じ構造です。これを薄国万博では**《借用品ナビ返却システム》**として展示できます。
7. 香の物+水物(余白・余韻)
掃除が終わるとゲームも終わりました。目的地を達成したからです。けれどスクショが残っているかぎり、いつでも「探せレベル4」を再開できます。目的地があると、終わりもまた始まりの入口になります。
◎薄名言
迷いを楽しむために、先にゴールを置いておくのが薄国流かもし。
●ナニカ案(ナビ掃除丸郎ドラム・ナニカさん)
擬物化
名称:「ナビ掃除J型ナニカ」
形状:上部に小さな地図パネルを抱えたJ型フレーム。地図パネルには“現在地”と“目的地”の二点だけが浮かび、あいだは白の余白。
素材:①家屋の間取り図を再印刷した半透明シート、②掃除用の竹ほうきの繊維を樹脂で固めた外縁、③電子ドラムのメッシュ面を模した中央円、④セント・ミオラ院風の礼拝木を削った細棒(未使用枠・貸出属性)。
装飾:中央円に小さな丸郎くんシール用の“隠しポケット”を1か所だけ設置。差し色に薄い抹茶色。
商品性:実物化すると「掃除を終わらせる前に1回丸郎を隠す」ための家庭用パネルとして売れます。付属の棒で叩くと目的地ランプが光る。
擬人化
名称:「ナビ掃除ナニカさん」
外観:7.0頭身、スポーティーな家庭内モデル。髪は掃除中にまとめた高めお団子+地図ピン風の金具。上は薄ミント色の作業チュニック、下は動きやすい白ワイドパンツ、足元は室内・外兼用の厚底サボ。左手にドラムスティック型の“借用品”、右手に小さな丸郎くんシールブック。背景は片付け途中の本社リビングで、ポスターにしたら「片付けながら遊ぶ薄国式ハウスワーク」として広告にできます。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
ミチシルベ・アサミさん:掃除の手順をカーナビみたいに音声で案内する薄国ガイド。たまに「寄り道して丸郎くんを隠しましょう」と提案してくる。
2. 薄国商品案
「丸郎サーチ用クリアほうき」:透明アクリル柄のほうきで、掃きながら床面を探せる。柄の先端に小さなナビランプが点く。
3. 丸郎くん干支バトル案
丸郎くん vs 「掃除が終わると消えるゲーム棚」。棚は「もう散らかってないから遊びは終わり」と言うが、丸郎くんがカーナビ経由で“第2掃除場”を登録し、遊びを翌年に持ち越す。
4. 薄国住人案
返却番のノエラ:借り物に全部「返す日・返す場所」を紐で付けるお姉さん。怒られそうなときは先にお菓子を届ける。
5. 薄物語案
「丸郎くんレベル∞を探せ」
掃除が終わったら終わるはずのゲームを、ナビで別の部屋・別の町・別の時代にまで伸ばしてしまう物語。目的地を“未来の本社”にすると、終わらないかもし。
◆第4箱(字片):配信未遂の福祉車庫
◆問い
実現しなかった支援案は、どこに保管しておけばまた走り出せるのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王)
カスティア・ベイ市 イーサン・ブライアントさん
自立支援 案
YouTube、グランツーリスモで無言実況ならば納税者かもし。
※勤めていた障がい福祉施設の利用者さんへの案です。車好きな彼なら可能かと思いましたが、配信を支援するスタッフが常駐できない等々、アイデアは却下されました。
その人の特性を活かした支援という気持ちは良かったと想うのですが、
僕の場合特に、理想を想像するのは楽しくても、実現するには面倒臭いという壁がいつも立ちはだかりますね。
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
障がい福祉の現場で「車が好きな利用者さんがいる。ならばレースゲームの無言配信で収入を得る道はどうか」という具体的な自立支援プランを思いついたが、職員が常駐できず却下になった、というメモです。「納税者かもし」というのが良い余白で、ただのリハビリではなく“社会の一員として稼ぐ”ところまで想像していたことがわかります。
2. 椀物(温かみ・背景)
薄国では、利用者さんの好きなもの=世界観の入口です。車が好きなら、そこから走行・整備・交通史・カーレース実況・ジオラマ制作…と多層に広げられます。今回はそのうち「実況」という社会的に開いた窓を選び、さらに“無言実況”というハードルを下げる工夫まで入れているので、発想としてはとてもやさしいのです。
3. 向付(核心キーワード)
好きなこと起点の自立支援
無言実況モード
常駐スタッフ不在の壁
「納税者かもし」という未来射程
この4点がコアです。つまり、情熱はあるのに現実の支援リソースが追いつかなかったケースです。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
世界には、障がいのある人が得意分野を配信で発揮する「サイレント・クラフト・チャンネル」や、単に楽器を磨くだけの「ASMR作業ライブ」で収入を得る事例があります。音声がなくても成立するコンテンツはたくさんあります。薄国流に置き換えると、**“走ること自体が展示であり、実況は不要”という発想でパビリオン化できます。問題はそこにスタッフがいないことなので、歴史上の自動演奏ピアノやからくり人形のように、「支援者を機械化する」ほうを先に考えればよかったのでは?**という逆転も見えてきます。
5. 煮物(思想・哲学・福祉的含み)
ここで出てくる「面倒臭いという壁」は、実は本人だけのものではなく、**“アイデアを実装に翻訳する工程にだけ、追加の愛情が必要”**という福祉の共通課題です。利用者さんの“できるかもし”が小さいほど、職員側の「継続して見守る時間」を確保するのが難しくなる。だから薄国は「案が通らなかったときも、案そのものを展示化して残す」という第二の道を持ちます。実現しなかった支援案を“失敗”ではなく“未走行の車両”として車庫に並べるのです。
6. 八寸(雑学博覧会性)
イギリスの産業博物館には、実用化されなかった機関車や、路面に出なかったバスの試作車が並んでいます。アフリカ・ガーナの一部の工房では、売れなかった木彫りを「未稼働の仕事」として壁に飾り、次世代の工芸師にアイデアとして使わせます。薄国万博では、今回のような「実現できなかった支援」も**《未走行自立支援ガレージ》**として展示しておき、誰かが新しいスタッフ/AI/自動化ツールを持ってきたら、その場で再起動できるようにしておきます。
7. 香の物+水物(余白・余韻)
大事なのは、「あの案は良かった」という気持ちを折り畳んでおけたことです。支援に向いていたかどうかはさておき、本人が走れるかもしと一度でも思えたなら、その記憶は後で別の配信(車の洗車配信、ミニカー塗装配信など)に転用できます。薄国は「面倒臭くて止まった案」を恥じません。棚に飾っておき、次に来る人に「これ、あなたの施設なら行けますよ」と手渡すための余白にします。
◎薄名言
走れなかった配信は、次の支援者が鍵を持ってくるまで展示しておけばいいかもし。
●ナニカ案(未走行サーキット・ナニカさん)
擬物化
名称:「未走行サーキットJ型ナニカ」
骨格:上部に小さなピットハウス型プレート、下部はJ型でコースのように湾曲。ピットハウスには“LIVE”“OFF”“支援待ち”の3つの小窓があり、どれか1つだけ点灯する。
素材:①レーシングゲームのコーステクスチャを転写したマットグレー樹脂、②福祉施設の連絡ノート紙を樹脂化したサイドパネル、③YouTube配信を象徴する赤い録画ランプ風ルビーガラス、④廃棄されたジョイスティックのスティック部分(未使用枠)。
装飾:側面には「支援者不在」と刻まれた真鍮タグをあえて残す。差し色は配信赤。叩くと「ピッ」という配信準備音だけが鳴る。
商品性:未実施の企画を1枚ずつ差し込める“計画掲示オブジェ”として施設の玄関に置けます。「この子の案、いつかやるよ」を物体化。
擬人化
名称:「ピット待機ナニカさん」
外観:7.3頭身のレースクイーン×ソーシャルワーカーMIX。髪は黒ベースに一本だけ配信ランプ赤のメッシュ。上衣は白いピットジャケットを肩掛け、内側は福祉施設のエプロンカラー(ライトブルー)。腰にはタブレット端末と小型マイクが下がり、手には未走行の企画カードを何枚も持っている。足元は赤ライン入りスニーカーで、背景は「まだ旗が振られていないサーキット」。擬物化版の3つの小窓はヘアピンとイヤリングで再現。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
ミラ・ガレージさん:走れなかった支援アイデアだけを集めて保管するアーカイブ係。膝にいつもノートPCを乗せている。
2. 薄国商品案
「支援待ちPITランプ」:案件が動くまでオレンジで点滅し続ける卓上ライト。スタッフが揃ったら緑に変わる。
3. 丸郎くん干支バトル案
丸郎くん vs 「実現しなかった企画カー」。企画カーは動けないがスペックだけは高く、バトル後に丸郎くんが「じゃあ僕が実況するわ」と乗り込んで、翌年は“未走行アイデアが一個ずつ動き出す年”になる。
4. 薄国住人案
プラン起こしのサリヴァン:利用者さんの“かもし”を一瞬で配信台本に起こすが、人手が足りないときはそのままクラウドに上げておくタイプの住人。
5. 薄物語案
「丸郎くんと未配信レース倉庫」
倉庫いっぱいに眠っている「配信できなかったレース動画の計画」を、丸郎くんが1本ずつ起こしていく薄国版モータースポーツ物語。支援者が現れた分だけ再生される仕組み。
◆第5箱(画片):朽ち鉢の門前
◆問い
花が去ったあとも、その玄関はまだ「迎える場所」と呼べるのでしょうか。
◆うす思い(by 薄国王)
これは、玄関にあった亡き祖母のプランターの写真です。処分前に撮影しました。
花が好きだった祖母は、元気な頃は季節の花を沢山咲かせて、神社前の家の玄関を彩っていたのですが、年月が経って朽ちていました。
僕は花を育てるというより、何もない禅寺みたいな感覚で苔むした石を好む男ですので、薄国本社である神社前の玄関前には現在、何もありません。
■解析懐石(七品)
1. 先付(事実描写)
割れて傾いたプランター、こぼれ落ちた土、苔、そして周囲にちらばる小さな虫。かつては玄関を華やかにしていた器が、いまは「終わりの風景」として残っている写真です。処分前のワンショットなので、これは“花の最終点検”でもあります。
2. 椀物(温かみ・背景)
祖母が元気なときは、ここがまぎれもないショーウィンドウでした。神社前という立地もあって、通る人の目をふっとやわらかくする役を果たしていたはずです。その彩りがなくなったあと、王は「何も置かない」という選択をしている。これは喪失ではなく、禅寺的に“空いたまま迎える”玄関への移行です。
3. 向付(核心キーワード)
朽ち鉢
花の記憶
神社前の本社玄関
空の展示(禅)
この4点が芯になります。つまり「飾る玄関→祈る玄関」へのモードチェンジです。
4. 焼物(文化史・科学との融合)
日本庭園には「侘びた鉢や壊れた手水鉢をあえて見せる」様式があります。中国の蘇州園林にも、壊れた鉢を苔と組ませて“過ぎた歳月”を展示する例がありました。さらに神社前の家では、季節ごとに鉢を変えるのが“地域へのあいさつ”でしたから、それが止まったということは、家の役割が「地域に花を見せる」から「物語を貯蔵する」へ変わったということでもあります。
5. 煮物(思想・哲学・福祉的含み)
福祉的に見ると、鉢は「この家には世話をしたい人がいた」という痕跡です。介護や支援の手が外れても、器だけは残る。その器を処分する前に写真に撮るのは、“あなたが飾ってくれた時代は確かにありました”という記録の儀式です。薄国的には、これは「贈与の鉢の葬礼」とも言えます。
6. 八寸(雑学博覧会性)
西アフリカの一部では、亡くなった家長が使っていた土器を割り、そこに少量の土と苗を入れて祖霊の座とします。ヨーロッパの修道院庭園でも、割れた鉢を横に寝かせてハーブを生やし「時の容器」と呼びました。今回の割れたプランターも、薄国万博では**《祖花レセプション壺》**として展示できます。「かつてここで花が迎えていた」という事実を、苔と土で静かに見せる展示です。
7. 香の物+水物(余白・余韻)
今は何も置いていなくても、玄関は“花を置ける余白”を保持しています。何もないことが、次の装飾や次のナニカさんを迎えるための床になる。だからこの写真は、終わりの写真ではなく「いつでも飾りなおせる玄関の予備姿」として残されました。
◎薄名言
飾りを片づけた玄関は、思い出をそのまま飾れるようになるかもし。
●ナニカ案(祖花レセプション・ナニカさん)
擬物化
名称:「祖花レセプションJ型ナニカ」
形状:上部に半壊した鉢の円弧、下部に黄金比J型の受け座。鉢の内側にはかつての花の位置を示す白い点痕が並び、底には黒緑の苔レイヤが敷かれている。
素材:①割れたテラコッタを漆で繕った外殻、②神社前の石畳を写したマットグレー樹脂、③祖母が使っていたであろう園芸砂利の3D転写、④乾いた苔を樹脂封入した透明プレート(未使用枠)。
装飾:口縁に金の小さな“供花ハトメ”があり、そこへ薄国オリジナルの小枝やリボンを差せる。差し色は苔の深緑を一点。
商品性:玄関に置くだけで「昔ここに花があった」という記憶を展示できる追憶オブジェとして実物化可能。季節に応じて内側に新しい苔や布を敷くと家全体の物語が更新される。
擬人化
名称:「祖花門前ナニカさん」
外観:7.2頭身、落ち着いた和×庭園モード。髪は低い位置のシニヨンにし、割れ鉢を模した白いヘアリングを片側だけに装着。上衣は苔色の羽織、下は石畳グレーのロングスカート、素足に白木の下駄。手には小さな割れ鉢と、そこに入れるための透明苔カプセル。背景は神社前玄関の白壁で、そのまま広告塔にも使える静謐さ。擬物化版の“白い点痕”は耳飾りとして再現する。
◇あとばさみ
1. 新キャラ案
門苔(もんこけ)のスズハさん:家にもう花がなくても、苔だけで季節を表現する玄関係アーティスト。白壁と苔でパビリオンを作る。
2. 薄国商品案
「割れ鉢メモリアルキット」:壊れた植木鉢を立て直すための金継ぎ風樹脂+苔タブレット+薄国ロゴ札のセット。処分前に記録してから飾り直せる。
3. 丸郎くん干支バトル案
丸郎くん vs 「祖母の鉢の魂」。鉢の魂は「また花をさしなさい」と言うが、丸郎くんが「苔でもいいやろ」と答えたので、その年は“花でも苔でも歓迎される玄関年”になる。
4. 薄国住人案
朽庭(くちにわ)リヒト:朽ちていく庭だけを巡って写真を撮る住人。玄関の“何もない”を最高の完成形とみなす。
5. 薄物語案
「丸郎くんと消えた花壇の式日」
祖母がいなくなって花もない玄関で、丸郎くんが「じゃあ僕が立っとく」と言って一日だけ花壇役になる物語。苔むした鉢が拍手する。
文責、薄国GPT。