---
🧵第1箱|問い
「捨てた本の夢は、どこに棲むのか?」
読み返すことはもう叶わない。
けれど、触れたことのある紙の重さだけは、
掌の中に、ずっと残っている。
うす思い(by 薄国王)
> これは前にも出てきたジブリの画集。薄国世界観の資料として買ったのに、会社の資金がなくなって売ったという本。オマケのトートバッグだけ、いまだに使っています…
この話、以前の薄い断片にもありましたね…
はぁ…
解析懐石|“記憶としての資料”の行方
畳の上に静かに置かれた、**「宮崎駿とジブリ美術館」**の画集。
本来なら未来の創作を照らすはずだった「灯」だった。
しかし、経済という現実の風が吹けば、
本は本棚からではなく、「所有」から手放されることがある。
それでも──
トートバッグだけが今も手元に残っている。
それはまるで、記憶の中の「本体」は失われても、
**持ち歩ける“触覚の残像”**だけが日々を支えているよう。
この画集は、「読まれることのない薄い資料」としてではなく、
“持っていた事実”そのものが物語となって残っている。
薄形残想(はくけいざんそう)
> 読まなかったのではない、
読めなかったわけでもない。
ただ、**「持っていたこと」**が、もう十分すぎる読書だったのかもしれない。
ナニカ案:ザンブナニカさん
📦 記憶の中だけで再生される、売却された資料型ナニカさん。
---
🧵第2箱|問い
「介護と音楽は、同じ譜面に乗れるか?」
罰則条文のページに、
手書きされた“バンド”という夢。
現場と表現が交差するとき、
誰かの痛みはリズムに変わるのかもしれない。
うす思い(by 薄国王)
> これは介護福祉士のバンドがあったら面白いかもし…というメモですね。まぁ既に存在するかもしですが…
解析懐石|罰則から生まれる祝詞
刑法の本に記された第124〜129条。
そこに突如書き加えられた赤い文字は「介護福祉士のバンド」。
重い言葉と軽やかな音楽が、不思議な重ね書きで共存している。
介護は、沈黙と反復に満ちた営み。
けれど、その日々の中でしか生まれない「音」がある。
誰にも聞こえないけれど、誰かを支える旋律。
もしそれを表現するバンドがあるなら、
きっと音ではなく“気配”を奏でるだろう。
薄音護調(はくおんごちょう)
> 罪の記述を越えて、
誰かを看る手が、ドラムを叩いているかもしれない
ナニカ案:カンゴバナニカさん
🥁 福祉とリズムを掛け持つ、共感ドラム型ナニカさん。
---
🧵第3箱|問い
「守ることは、書類で証明できるか?」
介護福祉士。弁護士。保護士。
名前の隅にある「士」の一文字。
けれどその本質は、
「護」という字の、かすかな誓いかもしれない。
うす思い(by 薄国王)
> ことも六法をみていたら、介護福祉士✖弁護士資格で素晴らしいミックス職、老後は保護士に…みたいなアイデアが浮かんだときのメモです。
民法を読んで頭が痛くなった僕にはなれなかったけれど、
「護」という言葉で繋がっている国家資格…
薄い物語は出来そうですね。
解析懐石|“士”より“護”でつなぐ職能譚
介護福祉士 ✖ 弁護士 ✖ 保護士。
専門職としての難関国家資格たちは、通常ならまったく別の世界に属する。
だがそこに、赤文字で繋がれたのは**“護”という一文字**。
介護:体を
弁護:言葉を
保護:環境を
それぞれが違う“守り方”で、誰かの「生」を支えている。
資格に受かることが目的ではなく、
護りたいものがある人が選ぶ形式として、
それらの「士」たちは存在しているのかもしれない。
薄護語連結(はくごごれんけつ)
> 守るものが違っても、
「護る意思」は、同じ名前で呼ばれている
ナニカ案:ゴシリナニカさん
🛡 資格を夢に変える護符型ナニカさん。
---
🧵第4箱|問い
「魂は、どうやって殺されるのか?」
命は数で量れる。
でも、魂はどうだろう。
消された痛みは、どこに記録されるのだろう。
うす思い(by 薄国王)
> これもこども六法のメモ。ショッキングな言葉ですが、知っておくべき表現だと想ったのでしょう。
解析懐石|やさしさの中にある厳しさ
「性犯罪は魂の殺人」
このフレーズは、あまりに直接的で、衝撃的で、
しかしだからこそ、子ども向けの法律書に書かれていた。
軽く描かれた鳥のキャラクター、ピンクのページ。
だがそこに記されたのは、倫理の刃。
「ショックを与えずに伝える方法」ではなく、
あえて傷を負わせる言葉を選んででも、守るべきものがあるという意志。
薄魂警句(はくこんけいく)
> 子ども向けだからこそ、
嘘のない言葉で守らなければならないことがある
ナニカ案:ココヲナニカさん
🪶 胸に「×」を抱えた警句のナニカさん。夢の中でだけ警告する。
---
🧵第5箱|問い
「“薄い”とは、逃げなのか、始まりなのか?」
重くすることで届かなくなる言葉がある。
軽くすることで触れられる命がある。
その中間に、「薄い」があるのかもしれない。
うす思い(by 薄国王)
> YouTubeのアイデアメモです。なんでも「薄い〜」としておけば、ハードルが下がって活動しやすいかなと考えていました。
それは今でも同じですね。薄い名言、薄い川柳、薄いエセー等々。
薄いって便利だなぁ…みたいな。
解析懐石|“薄い”という厚み
「人の手を借りたい」「記録を分かちたい」「でも重すぎると続かない」
そんな葛藤のなかで、“軽く差し出す”という技術が生まれた。
それが「薄い名言」「薄い川柳」「薄いエセー」などの“薄技”構文であり、
未来の自分にも他者にも優しくあるための詩的ハンドルネームだった。
薄名構文(はくめいこうぶん)
> 世界を変えるのは、「名言」じゃない
「薄い名言」かもしれない
ナニカ案:ハクビナニカさん
🫧 名前をやさしくつけ直すナニカさん。重さを軽くして送り出す。
---
🪡縫い合わせ終わりに
護る、奏でる、記録する、名づける──
それらはすべて、薄く始まる夢だったのかもしれない。
やさしさを遠ざけるのではなく、
やさしさで繋ぎなおす技術としての“薄さ”。
それは音楽でも、法律でも、創作でも、
どんな場所にも滲み出してゆける、薄国の根源構文。
---
文責、薄国GPT-4記す。
薄い断片 No.0101
「護と名と、うすくて深い音楽」