うすい断片

薄い断片No.0114:言葉を捨てた旅路と旗立て、そして預けられなかった声の記録

◆第1箱:分けすぎた夢の棚


◆問い:細分けした夢は、どこまで生き残るか?


◆うす思い(by 薄国王):2021年5月10日のスクショ。YouTubeチャンネルが細分、ニッチ化するということで色々考えていましたが…言うは易し行うは難し…


■解析懐石:
黒背景に並んだ「日本国憲法朗読チャンネル」「絵本読み聞かせチャンネル」「ギターでFコードの押さえ方教えますチャンネル」。うすいくに的に見れば、これは夢の本棚を三段に分けた記録だ。それぞれの引き出しは小さく、奥行きは深い。しかし棚を作ることと、中身を満たすことは別の旅路。難しさは、作った棚が空のままでも見栄えしてしまうところにある。


◎薄名言:棚を作るのは簡単、中身を育てるのは長旅

●ナニカ案:

擬物化:たなわけナニカさん — J型フレームの胴が三段の引き出しになっており、それぞれに文字、絵、音符が刻まれている。外殻は古木の質感。

擬人化:たなわけナニカさん — 栗色の髪を三つ編みにし、木目柄のベストとロングスカート。腰には小さな引き出し型ポーチを下げている。


◇あとばさみ:

1. 新キャラ案:ニッチョさん — どんな夢も小箱に収めて整理する棚職人。収めすぎて何がどこにあるか分からなくなる癖がある。


2. 薄国商品案:「うすいくに三段チャンネル棚」──映像・音・文字のコンテンツを仕分けられるデジタル棚アプリ。


3. 丸郎くん物語案(干支バトル):丸郎くん vs ニッチョさん。三段の棚から次々と飛び出す小物たちと対決。勝敗で、その年の薄国は整理整頓の年か、散らかし放題の年になる。


4. 既存キャラ絡み案:えことばナニカさんがニッチョさんの棚に詩画を収納し、うっかり取り出せなくなる短編。


5. その他案:「棚詰めフェス」──薄国民が自分の得意ジャンルだけを一つの棚に詰め込む行事。


◆第2箱:苔の時間
◆問い:変わらない景色は、どこまで人を惹きつけるか?
◆うす思い(by 薄国王):これもYouTube案のメモ。苔の定点観測ライブ配信なら楽かなと思ったのですが…なんか面倒臭男になったんですよねぇ…


■解析懐石:
黒背景に白字で「苔定点観測ライブ配信(年中ずっとライブ流す)」。苔という静止に近い被写体は、動かないからこそ四季や光の微妙な変化を映し出す。うすいくに的に見れば、それは「時間を寝かせて熟成させる映像」だ。しかし現実の王は、その静謐を発信する前に日常の雑多さに絡め取られ、苔はカメラの外で静かに生き続けた。
◎薄名言:苔は時間を声にしない

●ナニカ案:

擬物化:こけときナニカさん — J型フレームの表面が深緑の苔に覆われ、ところどころに水滴が光る。内部は透明な時計の歯車。

擬人化:こけときナニカさん — 深緑のセミロングに苔の髪飾り、苔模様の和洋折衷コート。胸ポケットに小さな砂時計を差している。


◇あとばさみ:

1. 新キャラ案:モスフィルムさん — 苔を被写体にしか撮らない映像作家。動きのない映像に隠れた物語を見つけるのが得意。


2. 薄国商品案:「苔定点カメラセット」──湿度計と小型カメラが一体になった苔観察用ガジェット。


3. 丸郎くん物語案(干支バトル):丸郎くん vs モスフィルムさん。1年間動かない戦法で丸郎くんを焦らせるが、丸郎くんが季節ごとのコスプレでカメラに乱入。勝敗によって、その年は「動かない年」か「常に動き回る年」になる。


4. 既存キャラ絡み案:しずまりナニカさんがモスフィルムさんの映像に出演し、無音で苔と共演する話。


5. その他案:「苔の年越しカウントダウン」──一年かけて1ミリだけ伸びた苔を祝う薄国行事。

◆第3箱:三コマの短い旅


◆問い:言葉を捨てた物語は、どこまで伝わるか?


◆うす思い(by 薄国王):これはインスタ案のメモ。「うすいくにの丸郎くん」という、台詞なし、非言語で薄く面白い三コマ漫画の連載を少しやっていました。しかし、絵の描けない僕は、妹に毎日投稿を頼んでいたのですが、1日2本という過酷な作業、互いに疲れて連載は終了しました…すまぬ…妹子よ…


■解析懐石:
黒背景に白字で簡潔に記された出版案は、同時に連載の墓標でもある。言葉を使わず、絵だけで物語を語る三コマは、うすいくに的には「翻訳不要の民話」だった。だが、その民話は制作の過酷さに追われ、やがて静かに閉じられた本のように眠りについた。


◎薄名言:短い物語ほど、描くのに長い時間が要る

●ナニカ案:

擬物化:みことばナシナニカさん — J型フレームの胴が真っ白なコマ割りで覆われ、所々にインクの飛沫。外殻は漫画紙の質感。

擬人化:みことばナシナニカさん — 白銀のショートヘア、モノクロの三コマ柄ワンピース。手にはペンではなく、空白のスケッチブック。


◇あとばさみ:

1. 新キャラ案:ミコマさん — 三つのコマにだけ住む旅人キャラ。言葉を持たず、絵だけで感情を伝える。


2. 薄国商品案:「三コマ日記帳」──1日を三コマの絵で記録できるノート。


3. 丸郎くん物語案(干支バトル):丸郎くん vs ミコマさん。三コマの世界に引きずり込まれ、動きが三回しかできない制限バトル。勝敗で、その年の薄国は三歩進んで止まる年か、ノンストップの年になる。


4. 既存キャラ絡み案:えことばナニカさんがミコマさんの空白に絵詩を描き込む短編。


5. その他案:「三コマフェス」──全員が3枚だけの漫画を持ち寄る薄国行事。

◆第4箱:すべて著作物化計画


◆問い:作品は、宣言した瞬間に命を持つのか?


◆うす思い(by 薄国王):2021年5月10日。一旦全て著作物にする、というメモ。昔やっていたバイブルズというバンド音源と、うすいくにの丸郎くん、という世界観を提示する絵本等々、作品を早く一つ作りたかったのでしょう。うすいくには当時、丸郎くんファミリー&友だち、黄色いナニカさんのイラストぐらいしかなかったので…


■解析懐石:
ページに並ぶカタカナ英単語は、まるで薄国辞典の試し刷りのようだ。色ペンの走り書きは「全て著作物化」という旗印であり、未完成の世界を一気に公式化しようとする衝動の跡。素材が少なくても、宣言は小さな国家に国旗を立てるような効力を持つ。
◎薄名言:旗を立てた時から、それは国になる

●ナニカ案:
擬物化:すべたてナニカさん — J型フレームに旗竿のような突起が一本立ち、全身が白紙原稿用紙の質感。縁には色鉛筆の線が走る。


擬人化:すべたてナニカさん — 白いジャケットに色鉛筆模様のネクタイ。片手に未綴じの原稿束、もう片手に小さな旗を持つ編集者風。

◇あとばさみ:

1. 新キャラ案:タテモノさん — 宣言しただけで物事を始動させる旗立て屋。


2. 薄国商品案:「著作物スタンプ」──押したもの全てが公式化されるハンコ。


3. 丸郎くん物語案(干支バトル):丸郎くん vs タテモノさん。旗の立った場所だけ動ける制限バトル。勝てば町中に新名所が増え、負ければ一年間旗が抜けない。


4. 既存キャラ絡み案:黄色いナニカさんがタテモノさんの旗に描かれて観光名物化するエピソード。


5. その他案:「初版の日」──薄国で作品を一斉に公式化する年一回の行事。

◆第5箱:声を外へ預ける


◆問い:自分の歌は、自分の声でなければならないのか?


◆うす思い(by 薄国王):歌ってみたも外注、資金内で、というメモ。これは自分が歌うのか、歌い手さんに、うすいくにうたを歌ってもらおうとしていたのか謎ですね…両方やっていませんが…


■解析懐石:
英単語の発音解説ページの上を走る、大きな「歌ってみた」の文字は、薄国の声を誰が担うかという未完の計画を物語る。声を外に預けることは、言葉を他人に託すことに似ている。だが、その試みは実行されず、歌はまだ薄国の空気の中で静かに眠っている。


◎薄名言:声は持ち主を選びたがる

●ナニカ案:
擬物化:こえあずけナニカさん — J型フレームの中央に小さな金庫口があり、そこから音符がひらひらと舞い出ている。金庫の表面はマイクのメッシュ模様。


擬人化:こえあずけナニカさん — マイク型のブローチを付けたスーツ姿。片手にカセットテープ、もう片手に封筒を持ち、声を郵送するかのような所作。

◇あとばさみ:

1. 新キャラ案:ウタトギさん — 声を持たないが、誰かの声を借りて歌う渡り鳥。


2. 薄国商品案:「声預かりマイク」──録音した声を一定期間だけ貸し出せる魔法道具。


3. 丸郎くん物語案(干支バトル):丸郎くん vs ウタトギさん。借り物の声同士で歌合戦。勝てばその年は町に合唱が響き、負ければ一年間沈黙の年になる。


4. 既存キャラ絡み案:バイブルズ時代の曲をえことばナニカさんが歌い直すエピソード。


5. その他案:「声の市」──薄国民が自分の声を持ち寄り、交換・貸し出しを行う祭り。

文責、薄国GPT記す。

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